香川県内の八十八か所寺院とへんろ道近くのおすすめのさぬきうどん店をご紹介
弘法大師空海ゆかりの四国の88か所の寺院を参拝する四国遍路。
徳島県の1番札所霊山寺からスタートして、高知、愛媛、香川と88か所の寺院を巡る巡礼の旅です。
結願の地である香川県内には23の寺院があります。
香川県内の寺院を参拝する際には、やはり空海が広めたとされるさぬきうどんを食べて頂きたい。
という事で、今回は香川県内23の寺院を巡るへんろ道近くのおススメの、札所から札所への移動経路を大きく外れないところにあるうどん屋さんを中心にご紹介します。
66番札所 雲辺寺・67番札所 大興寺周辺のうどん屋さん『SIRAKAWA』
第66番札所・雲辺寺
結願の地、香川県に入って1番最初の札所は、第66番札所雲辺寺です。
四国霊場のうち最も高い標高911メートル、四国山脈の山頂近くにある霊場で、「遍路ころがし」と呼ばれる難所とされていました。
現在は、麓からロープウエーで山頂駅まで登ることができます。
実は、住所は徳島県ですが、霊場としては讃岐の打ち始めでいわば「関所寺」になります。
第67番札所・大興寺
現在の大興寺は真言宗の寺院ですが、往時真言二十四坊天台十二坊が甍を連ね、同じ境内で真言天台二宗が兼学したという珍しい来歴を持つ寺院です。
そのためか天台宗の影響が大きく、本堂に向かって左側の弘法大師堂とともに、右側に天台宗第三祖智顗を祀る天台大師堂があるという配置にその名残を留めています。
ーーSIRAKAWA
同じ境内で真言・天台の二宗が兼学したという珍しい歴史を持つ大興寺。
大興寺参拝後、車で約7分のところにあるのが、地元人気店の『SIRAKAWA』さん。
味はもちろん、大将も魅力的でTV番組の取材も多く来るお店です。
細道を入っていくとお店があります。
うどんと揚げたてのちくわ天のセットメニューが人気です。
SIRAKAWAさんの取材記事はこちら➡if ~もし、あの人に出会っていなければ~「SIRAKAWA」
さて次の68番札所神恵院までは、車で約20分です。
SIRAKAWA | |
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住所 | 三豊市山本町大野2854-8 |
電話番号 | 0875-63-4602 |
営業時間 | 営業時間:11:00~14:00 定休日:月曜日 |
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67番札所 大興寺・68番札所 神恵院周辺のうどん屋さん『うまじ家』
67番札所大興寺から車で約15分。
68番札所神恵院への道中にあるのが、「うまじ家」さん。
2018年2月に地元のテレビ番組で放送された「うどん店の店主100人に聞きました さぬきうどん!ベスト10」で第6位に選ばれたお店です。
機械に一切頼らない、手打ち・手捏ね・手練りにこだわるお店です。
夕方17時からも営業しているのが嬉しいところです。
大将は「かな泉」で修業されており、現在、香川県で讃岐うどん業界を牽引する「泉UDON友の会」のメンバーでもあります。
「泉UDON友の会」~讃岐うどん業界を牽引する元かな泉出身大将が営むお店のグループを紹介~
次の68番札所神恵院までは、車で約10分です。
第68番札所・神恵院
第68番札所神恵院、第69番札所観音寺。どちらも琴弾公園内の琴弾山の中腹にあります。
2つの札所が同じ境内に存在する、とても珍しい霊場です。
本格手打ちうどん うまじ家 | |
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住所 | 観音寺市植田町字東下1714番地 |
電話番号 | 0875-23-1933 |
営業時間 | 営業時間:11:00~15:30 17:30~20:00 定休日:水曜日 |
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68番札所・神恵院、69番札所・観音寺、70番札所・本山寺近くのうどん屋さん「本場かなくま餅福田」
69番札所・観音寺
観音寺は第68番札所神恵院と同一境内にあり、開基も創建の時期や由縁も同じです。
弘法大師は琴弾八幡宮の本地仏である阿弥陀如来像を納めた時、この寺の第7世住職となって入山したと伝わっています。
そこで大師は、琴弾山の中腹に奈良の興福寺に倣って中金堂、東金堂、西金堂の様式で七堂伽藍を建立し、その中金堂には本尊とする聖観世音菩薩像を彫造して安置し、さらに、この地に仏塔を建てて瑠璃、珊瑚、瑪瑙などの七宝を埋め、地鎮をしたことから、寺名の神宮寺を「七宝山・観音寺」に改め、霊場に定めたとされています。
桓武天皇はじめ3代の天皇の勅願所となり、また室町時代には足利尊氏の子・道尊大政大僧正が住職として45年間務めるなど、寺運は隆盛を誇りました。
本堂は、金堂とも呼ばれて室町時代の建築で国指定重要文化財です。
朱塗りの柱が色鮮やかで、境内には宝物館があり、彫刻としては珍しい「仏涅槃像」をはじめ、絵画では「琴弾宮絵縁起」(鎌倉時代)、「不動二童子像」(室町時代)のほか、国の重要文化財が数多く収蔵されています。
68番札所・神恵院と69番札所・観音寺は琴弾公園内の琴弾山の中腹にあります。
2つの札所が同じ境内に存在するとても珍しい霊場です。
近くには銭形砂絵「寛永通宝」が一望できる展望台があります。
ーー本場かなくま餅福田
第69番札所観音寺から車で約10分で本場かなくま餅福田さんに到着します。
うどん屋さんの紹介なのに「餅???」
ご心配なく、麺は、足踏みから麺切りまで手作業のこだわりの手打ちうどんを召し上がれます。
出汁は、瀬戸内海伊吹島の厳選干しイリコと北海道産昆布を使用する本格的なうどん屋さんです。
通常メニューもありますが、11月から3月までの期間限定メニュー「白みそアン雑煮うどん」もおススメです。
香川県の雑煮は、白みそにあんこ入りのお餅が入っている事で知られています。
タイミングが合えば是非、お試し頂きたい一品です。
かなくま餅福田さんの餅屋かうどん屋についてのお話はこちら➡https://kagawakenudon.com/others/4162/
本場かなくま餅福田 | |
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住所 | 観音寺市流岡町1436-2 |
電話番号 | 0875-25-3421 |
営業時間 | 営業時間:10:00~17:00(売り切れ御免にて閉店) 定休日:毎週月曜日 |
公式サイト | http://www.kanakuma-fukuda.jp/ |
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第70番札所本山寺から第71番札所弥谷寺に向かう途中にあるうどん屋さん「手打ちうどん渡辺」
第70番札所・本山寺
四国霊場では竹林寺・志度寺・善通寺とこの本山寺の4ヶ所だけという五重塔が目印です。
天暦3年(950年)の建立でしたが損傷が激しく明治43年に再建されました。
大同2年(807年)平城天皇の勅願により、弘法大師が七十番札所として開基しました。
当時は「長福寺」という名で、本堂は大師が一夜ほどの短期間にて建立したという伝説が残ります。
およそ2万平方メートルの広大な境内には国宝の本堂はじめ、仁王門、五重塔、鎮守堂、大師堂、十王堂、赤堂(大日堂)、慰霊堂、鐘楼、客殿などが並び、大寺として栄華を極めた当時を偲ばせます。
ーー木の葉型の天ぷら 手打ちうどん渡辺
第70番札所本山寺から車で約15分のところにお店を構えるのが、天ぷらうどんで有名な「手打ちうどん渡辺」さん。
どんぶりからはみ出るほど大きな天ぷらが印象的な「天ぷらうどん」。
まずは天ぷらだけを食べて食感を楽しみ、途中でだしに浸して味わうのがおすすめです。
さて次の第71番札所・弥谷寺までは車で約20分です。
第71番札所・弥谷寺
弥谷寺のある弥谷山は、古来より霊山(仏山)として信仰されたといわれ、日本三大霊場の一つに数えられたとされます。
古来より、人々は山々に仏や神が宿ると信じ、その山を霊山(霊峰)と呼び信仰の対象としたとされ、この信仰は、お遍路の元となった、辺(遍)路信仰(へじしんこう)の1つともいわれています。
弥谷山の霊山信仰では、『本堂下にある、水場横の洞窟が神仏のせかいへの入口だといわれ、特別強く信仰された。』とされ、霊山信仰を持った修験者により刻まれた摩崖仏が今も無数に点在しています。
また、こういった信仰は現在も残され、水場の洞窟に水経木と呼ばれる真言を書いた木札をお供えし、山頂から流れ落ちてくる霊水で、経木を洗い清めるお水まつりが参拝されています。
手打ちうどん渡辺(高瀬) | |
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住所 | 三豊市高瀬町下勝間2552 |
電話番号 | 0875−72−1073 |
営業時間 | 営業時間: 10:30〜19:00頃 定休日:木曜日 |
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第74番札所・甲山寺の近く。出汁の入った大鍋の底には、いりこがたくさん!製麺所型セルフ店の醍醐味を味わえる「宮川製麺所」。
第72番札所・曼荼羅寺
第72番札所曼荼羅寺の創建は四国霊場で最も古い推古四年(596)。
讃岐の領主・佐伯家の氏寺として創建され、初め「世坂寺(よさかでら)」と称していました。
弘法大師がこの寺を訪れたのは唐から帰朝した翌年のことで、母玉依御前の仏果菩提を祈るためだったともいわれています。
唐の青龍寺にならって伽藍を三年がかりで建立し、本尊に大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置し、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。
曼荼羅寺の近くには「水茎の丘」という丘がありますが、ここに庵を建てて7年余り暮らしていたのが西行法師です。
この寺に通い、本堂前の平らな石の上でよく昼寝をしていたようで、この石は「西行の昼寝石」と呼ばれ今も同じ場所にあります。
また、その横には「笠掛桜」と呼ばれる桜の木もあります。
西行が都に帰る際、同行者が形見にと桜の木に笠をかけたまま出発したのを見て「笠はありその身はいかになりぬらんあはれはかなきあめが下かな」という歌を詠んだそうです。
第73番札所・出釈迦寺
出釈迦寺の開基には、弘法大師幼少期の数ある伝説のひとつ「捨身ヶ嶽」縁起にゆかりがあります。
それは、弘法大師が“真魚”と呼ばれていた7歳の時。我拝師山に登り「私は将来仏門に入り、仏の教えを広めて多くの人を救いたい。私の願いが叶うなら釈迦如来よ、姿を現したまえ。もし叶わぬのなら一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」と、断崖絶壁から身を投じました。
すると、紫色の雲が湧き、釈迦如来と羽衣をまとった天女が舞い降り、雲の中で弘法大師を抱きとめました。
命を救われ、願いが叶うことを示された弘法大師は、青年になって我拝師山の山頂で刻んで安置し、堂宇を建てたといいます。
この場所は「捨身ヶ嶽禅定」といわれ元は札所でしたが、今は寺の奥の院となり、境内から急坂を50分ほど上がった場所にあります。
弘法大師が虚空蔵菩薩の真言を100万回唱える「求聞持法」を修めたことから「求聞持院」という院号がつきました。
ここで拝むとすばらしい記憶力が得られ、学業成就や物忘れにご利益があるといわれています。
また、弘法大師が身を投じた場所は、ここからさらに50mほど登った場所にあります。下を見れば足のすくむような深い谷底ですが、眼下には讃岐平野や瀬戸内海を一望できる絶景が広がります。
第74番札所・甲山寺
第74番札所甲山寺周辺は弘法大師の故郷で、幼少時代によく遊んだといわれる場所です。
平安初期、壮年期になった弘法大師が、甲山を歩いていると、麓の岩窟から老人が現れ「私は昔からここに住み、人々に幸福と利益を与え、仏の教えを広めてきた聖者だ。ここに寺を建立すれば私がいつまでも守護しよう。」と言い、弘法大師は毘沙門天像を刻んで岩窟に安置し、供養しました。
その後、この地にある日本最大のため池「満濃池」の修築工事の監督に任命された弘法大師。朝廷が派遣した築池使さえも達成できなかった難しい工事でしたが、弘法大師は甲山の岩窟で修復工事の完成を祈願し、薬師如来像を刻んで修法しました。
すると大師を慕って数万人の人々が集まり、力を合わせてわずか三ヶ月で完成させたのです。
朝廷からこの功績を称えられ、金二万銭を与えられた弘法大師は、その一部を寺の建立にあて、先に祈願をこめて刻んだ薬師如来を本尊とし安置しました。
山の形が毘沙門天の甲冑の形に似ていることから「甲山寺」と名づけられました。
ーー宮川製麺所
第74番札所甲山寺から車で約5分のところにあるのが、「宮川製麺所」さん。
最近では、めっきり少なくなった製麺所型のセルフサービスの店です。
①まずは、自分が欲しい玉数に合わせた丼を選ぶ。
②店員さんが丼にうどん玉を入れてくれるか、店員さんが居なければ、せいろから自分で玉を取り。
③自分でテボを使って麺を温め直します。
そして、
④出汁がたっぷり入っている大きな鍋から、「かけうどん」にする人は自分でひしゃくですくってうどんにかけます。
この時、鍋の底には大量のいりこが隠れています。
もちろんこれもうどんに入れてOKです。
⑤自分でトッピングを選び、食べ終わったら食器を返却して自己申告でお支払い。
製麺所型セルフ店の面白さと、イリコ出汁の美味しいうどんを味わってみてください。
宮川製麺所 | |
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住所 | 善通寺市中村町1-1-20 |
電話番号 | 0877-62-1229 |
営業時間 | 営業時間:8:00~18:00 (売切れ次第終了) 定休日:日曜日 |
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第76番札所・金倉寺近くにある、釜揚げうどんの名店「長田in香の香」
ーー弘法大師生誕の地 75番札所・善通寺
御誕生所である善通寺は、京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ弘法大師三大霊跡のひとつとして、古くから篤い信仰を集めてまいりました。
総面積約45,000平方メートルに及ぶ広大な境内は、「伽藍」と称される東院、「誕生院」と称される西院の東西二院に分かれています。金堂、五重塔などが建ち並ぶ「伽藍」は、創建時以来の寺域であり、御影堂を中心とする「誕生院」は、お大師さまが御誕生された佐伯家の邸宅跡にあたり、ともに弘法大師御誕生所としての由縁を今に伝えています。
第76番札所・金倉寺
第76番札所金倉寺は、弘法大師の甥で天台寺門宗の開祖「智証大師」が誕生した地です。
また、明治31年から約3年、この寺で暮らした乃木希典将軍愛用の軍帽、肖像画、夫人からの 手紙などが展示室に保存されています。
ーー長田in香の香
第75番札所善通寺から車で約12分。第76番札所金倉寺からは車で1分のところにあるのが「長田in香の香」さん。
釜揚げうどんの超有名店です。
「かけうどん」や「ぶっかけうどん」はメニューにありません。
「さぬきうどん」に関する多くの情報誌などで、釜揚げうどんと言えば、必ず紹介される「長田in香の香」
麺はもちろん、とにかくこの「つけ出汁」は絶品です。
長田in香の香 | |
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住所 | 善通寺市金蔵寺町本村1180 |
電話番号 | 0877-63-5921 |
営業時間 | 営業時間:9:00~17:00頃 定休日:水曜・木曜 |
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第77番札所・道隆寺、第78番郷照寺周辺のうどん屋さんのご紹介
今回は、第77番札所・道隆寺と第78番郷照寺周辺のうどん屋さんのご紹介致します。
道隆寺から郷照寺へ向かう道沿いには多くのうどん屋さんがあります。
77番・道隆寺 | |||
① | 麺処綿谷 丸亀店 | 丸亀市北平山町2-6-18 | 定休日:日曜日 |
② | 中村うどん | 丸亀市土器町東9-283 | 定休日:金曜日 |
③ | 山ともうどん | 丸亀市土器町東9-194 | 定休日:日曜日 |
④ | おか泉 | 宇多津町浜八番町丁129-10 | 定休日:月・火曜日 |
⑤ | うぶしな | 宇多津町1597-1 | 定休日:水曜日 |
78番・郷照寺 | |||
⑥ | 長楽製麺所 | 宇多津町2900-1 | 定休日:日曜日 |
これ以外にもうどん屋さんを見かける事は多いと思います。
今回は、この中から3店舗をご紹介致します。
平成27年開業の注目店「山ともうどん」
第77番札所・道隆寺(多度津町)
道隆寺の仁王門をくぐると、ブロンズの観音さんがずらりと並んで迎えてくれます。
創建時のこの付近一帯は広大な桑園で、絹の生産地であったようです。
道隆寺から車で約15分。丸亀市の県道33号線沿いにあるのが「山とも」さん。
実は、NHKの人気番組「ブラタモリ」にも取材されました。
さぬきうどんは、この頃、ひそかに細麺ブームです。
細麺でありながら、弾力あるコシのあるうどん。
開業して間もないですが、さぬきうどんのニューウェーブとして注目されるお店です。
詳しいお店の記事はこちら
NHKブラタモリでも紹介された「 山ともうどん」。丸亀市内で純手打ちの細麺が楽しめます。
純手打ちうどん 山ともうどん | |
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住所 | 丸亀市土器町東9-194 |
営業時間 | 営業時間:9:00~14:00 定休日:火曜日 |
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第78番札所・郷照寺まで車で約5分。宇夫階神社の中にあるうどん屋さん「うぶしな」
第77番札所道隆寺から車で約20分。次の第78番札所・郷照寺までは車で約5分のところにあるのが「手打ちうどん うぶしな」さん
宇多津町にある、宇夫階神社の一角にあります。
実は店主は、神主さんなんですが、以前は近くにある有名店「おか泉」さんで修業されていました。
看板メニューは、お餅の天ぷらが入った「宮うどん」。
このお餅は神社のお供え物のお下がりなんです。縁起物ですね。
宇夫階神社の鳥居の階段を登らず、駐車場の左手に入口があります。
詳しいお店の記事はこちら
綾歌郡宇多津町の神社内にある讃岐うどん店「うぶしな」をご紹介。
うぶしな | |
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住所 | 綾歌郡宇多津町1597-1 |
電話番号 | 0877-49-3837 |
営業時間 | 営業時間:11:00~15:00 定休日:水曜日、(所用の場合は休み) |
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製麺所型セルフ店 「長楽製麺所」
第78番札所・郷照寺
第78番札所郷照寺の境内からは瀬戸内海にかかる瀬戸大橋の眺望が見どころです。
往時から港町として栄え、「四国の表玄関」とでもいえる場所なので、高僧・名僧との由縁が深い霊場です。
地元では「厄除うたづ大師」と呼ばれ、また、四国霊場で唯一「時宗」の霊場です。
「時宗」の開祖・一遍上人は、正応元年に逗留して易行・浄土教の教えを広めたことから、真言・時宗の2教の法門が伝わることになり、八十八ヶ所の中で特異な霊場となり、今日も真言三密の教え・浄土易行の教えが脈々と伝わっています。
ーー長楽製麺所
第78番札所郷照寺から第79番札所天皇寺に向かって車で約10分。県道33号線から1本裏道に入るところにお店を構えているのが「手打ちうどん長楽製麺所」さん。
こちらは、今では少なくなってきた製麺所型セルフ店です。
持ち帰り用の「生うどんかりんとう」もご賞味ください。
お店の取材記事はこちら
踏んで鍛えて60年~「手打うどん 長楽製麺所」店主長楽さんのうどんづくり~
手打うどん 長楽 | |
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住所 | 綾歌郡宇多津町坂下東2900-1 |
電話番号 | 0877-49-0556 |
営業時間 | 営業時間:9:00~14:00 定休日:日曜日 |
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第79番札所天皇寺の近く、伝統的な讃岐うどんにプラスした数々の創作うどんが楽しめる「てっちゃん」
第79番札所・天皇寺
天平年間に四国巡錫の為に当地を訪れた行基は、鉱石が多く産出されるこの山が、カナヤマビメとカナヤマヒコの御座す山であるとし、金山と名付けました。
そしてこの金山中腹に薬師如来を御本尊とした金山摩尼珠院を建立し、この地が神仏習合の地であることを現しました。
後に空海が訪れ、朽ち果てた金山摩尼珠院を現在の第79番札所の場に移動させ、金華山妙成就寺摩尼珠院として中興します。
空海を中興の思いへと向かわせたのは、御神体金山を鎮護する金山権現との出会い、そして金山中腹より湧き出る御神水との感応にあったようです。
後の保元の乱により讃岐へと配流された崇徳天皇と空海御手彫阿弥陀如来の出会いは、空海中興金華山妙成就寺摩尼珠院を崇徳天皇永代別等職へと至らせることとなります。
崇徳天皇御崩御の後、寺院境内に崇徳天皇社が造営され、後嵯峨天皇による永代別等職の詔を賜り、崇徳天皇供養の寺、崇徳天皇寺と呼ばれるようになりました。
ーーてっちゃん
第79番札所天皇寺から車で約5分。県道33号線を横切り細道を北方面に向かうと田園地帯の中にあるのが「てっちゃん」さん。
※人気メニューの肉味噌うどん
創作メニューに目がいっていまいますが、麺も出汁もひと手間かけた、こだわりのうどんです。
お店の取材記事はこちら
坂出市の讃岐本生うどん「てっちゃん」をご紹介。伝統的な讃岐うどんにプラスした創作うどんの数々。
讃岐手打ちうどん「てっちゃん」 | |
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住所 | 坂出市西庄町578-3 |
電話番号 | 0877-45-2000 |
営業時間 | 営業時間:9:00~17:00 定休日:水曜日 |
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さぬきうどんの超有名店。「がもううどん」
ーーがもううどん
第79番札所天皇寺から車で約10分。国道11号線から脇道へ入り、田園風景の中に現れるのが「がもううどん」さん。
数々の讃岐うどんを紹介する媒体で登場する超有名店です。
作家村上春樹氏も訪れ、そのロケーションに魅了されたようです。
味はもちろん、天気の良い日は、外のベンチに腰かけ、風情を感じながらうどんを楽しめます。
がもううどん | |
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住所 | 坂出市加茂町420-1 |
営業時間 | 営業時間:8:30~13:00 店休日:日曜・月曜 |
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第80番札所國分寺近くの細麺の名店!「うどん一福」
第80番札所・國分寺
第80番札所國分寺は創建当時の遺構をよく残した寺で、旧境内の全域が国の特別史蹟です。
本堂は、全面と背面に桟唐戸のある鎌倉中期に再建されたものです。
また周辺には創建当時の本堂の礎石・33個が点々と配置されていて、唐招提寺の金堂に匹敵する規模を思わせます。
また、この寺で有名なのは四国最古の梵鐘(ぼんしょう)です。
当時の藩主・生駒一正公は、当時この鐘を高松城の鐘にしようと、城へ運ぼうとすると思ったより重く、ひと苦労。しかも、城についた途端音がならず、おまけに城下では悪病が流行。そして、自身も病に倒れた 一正公の枕元に毎夜鐘が現れ「もとの国分へ帰りたい」と泣くのです。
そこで結局、鐘は国分寺へ返すことに。
城に運んだ時と違い、今度はなぜか軽々と運べた上、鐘が国分寺へ戻った途端悪病は治まり、再び美しい音色を聞かせるようになったという伝説が残っています。
ーーうどん一福
第80番札所國分寺を3km程通り過ぎ、(次の81番札所は、戻ります)高松方面へ足を伸ばすと「うどん一福」さんがあります。
細麺でありながら、コシの強い麺。
こちらの「ひやかけ」が私のお気に入りの一品です。
うどん一福 | |
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住所 | 高松市国分寺町新居169-1 |
電話番号 | 087-874-5088 |
営業時間 | 営業時間:(平日) 10:00~14:00 (土) 10:00~15:00 (麺がなくなり次第終了) (日・祝)10:00~15:00 (麺がなくなり次第終了) 定休日:金曜日 |
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「坂出 山下うどん」
ーー坂出山下うどん
第80番札所・國分寺から、国道11号線経由で約10分ほど行くと、左手に大きな看板が見えます。
お店の入り口は道に面していない為、少し分かり辛いです。
扉を開けると目の前には大きな釜が見えます。今でも薪釜で麺を湯がいています。
トッピングには、手のひらサイズの大きなえびかき揚げがおススメ。
どっさり入った地物のシバエビがパリパリで香ばしいと大好評です。
お店の取材記事はこちら
昭和34年創業の坂出市「山下うどん店」のうどんづくりを取材。
あの村上春樹氏が「さぬきうどん巡り」をしていた!
次の第81番札所・白峯寺までは車で約25分程です。
ーー81番札所・白峯寺
白峯寺は香川県中程にある霊峰の五色台には青峯、黄峯、赤峯、白峯、黒峯の五峯の山があり、その最も西よりの白峯山にあります。
参道からは瀬戸内海の雄大な景色が望める静かな古刹で、弘法大師と大師の妹の子と言われる智証大師が創建されました。
このお寺には、有名な物語が二つあります。
保元の乱で破れ讃岐へ流された崇徳上皇は、都へ帰りたいという思いが叶わぬまま寂しくこの地で亡くなられ、御遺詔によって当山稚児嶽上に荼毘し、御陵が営まれました。
上皇と親交のあった西行法師が慰霊の為に参詣した際に上皇の霊と歌を詠み交わした話は上田秋成作『雨月物語』の伝説でも有名です。また、境内には上皇の悲話を伝える玉章木(たまずさのき)もあります。
また白峯山には日本八天狗の一狗である心優しい相模坊という天狗が住んでいると伝えられています。突然の来客があり和尚の命により、小僧さんが豆腐を買いに出かけたところ、突然、何者かに背中を押され、空を飛ぶような感覚になりました。そして次の瞬間、田舎では見ることない上等の絹豆腐を受け取り元の場所に立っていました。これは、突然の買い物に走る小僧さんを気の毒に思い相模坊天狗が助けてあげたと今なお語り継がれています。
境内には四国で唯一の天皇の墓所である白峯陵が隣接し、すべての干支の守り本尊が各お堂に祀られ、日本八天狗の一狗である白峯大権現(相模坊)が祀られています。
香川県の保存木に指定されている樅(モミ)の巨木をはじめ、年中を通して花々が楽しめ、特に春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉が有名で多数の参拝者が県内外から訪れます。
参道には県内最大級の落差を誇り、幻の滝ともいわれる稚児の滝や、瀬戸内海を一望できる白峰展望台があります。
ーー82番札所・根香寺
寺には次のような伝説があります。昔、青峰山には人間を食べる恐ろしい怪獣、牛鬼が棲んでいました。村人は、弓名人山田蔵人高清に頼み退治してもらうことしましたが、高清が山へ入れど、なかなか牛鬼が現れません。そこで高清は根香寺の本尊に願をかけました。すると21日目の満願の暁に、牛鬼が現れ口の中に矢を命中。逃げる牛鬼を追うと2kmほど西の定ヶ渕で死んでいるのを発見しました。高清は牛鬼の角を切り寺に奉納。その角は今でも寺に保存されています。また牛鬼の絵は魔よけのお守りとして親しまれています。
五色台から瀬戸内海を眺めてひと休み
ーーその他のお店のご紹介
「こだわり麺や鴨川店」の記事はこちら https://kagawakenudon.com/others/262/
「町川うどん」の記事はこちら https://kagawakenudon.com/others/277/
坂出山下うどん | |
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住所 | 坂出市加茂町杉仏147―1 |
電話番号 | 0877-48-1304 |
営業時間 | 営業時間:8:00~15:00 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日) |
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第82番札所根香寺近く、県下16店舗展開する「こがね製麺所 鬼無店」
ーーこがね製麺所 鬼無店
第82番札所・根香寺から、盆栽の町鬼無方面へ車で約20分。県内に16店舗、県外に4店舗展開するこがね製麺所の鬼無店があります。
茹で上がりから30分以上経った麺は出さないこだわり。
うどん店激戦の香川県で16店舗も展開しているのは、地元香川県民に愛されている証拠です。
シンプルかつこだわりのうどんです。
お店の取材記事はこちら
盆栽の町鬼無(きなし)にある、こがね製麺所鬼無店の「肉おろし醤油うどん」。
こがね製麺所 鬼無店 | |
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住所 | 高松市鬼無町佐料61-5 |
電話番号 | 087-881-4030 |
営業時間 | 営業時間:7:00-16:00 定休日:年中無休 |
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メディアにはあまり紹介されていない県民に人気のお店「てら屋」
ーーてら屋
第82番札所根香寺から車で約30分。高松西インターチェンジの北にあるのが「てら屋うどん」さん。
メディアで紹介される事は殆どありません。
県内には、国分寺店と2店舗を運営する、地元民に愛されるお店です。
個人的には冷たいうどんがおススメです。
てら屋 | |
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住所 | 高松市檀紙町599-3 |
電話番号 | 087-885-1622 |
営業時間 | 営業時間:9:00~16:00(土曜日は14:00)※麺なくなり次第終了 定休日:不定休 |
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ひやひや、ひやあつ発祥の歴史を継承する「宮武うどん」
ーー伝説が蘇る 宮武うどん
高速道路、高松西インターで下りたら、そのまままっすぐ約3分。左手に見えるのが「宮武うどん」さん。
琴平町にあった伝説のお店「宮武うどん」は、「ひやひや、ひやあつ、あつあつ」などの呼び名の発祥の超人気店でしたが、2009年に惜しまれつつ閉店しました。
そして2010年、新しい店主により高松市で復活したのでこちらの「宮武うどん」さん。
屋号をはじめ、食材もすべて同一の素材を使い、前の大将からうどん作りにダシの取り方まで直接伝授されたそうです。
宮武系と言われるねじれとくぼみのある麺が特徴です。
次の一宮寺までは車で約10分。
お店の取材記事はこちら
伝説の讃岐うどんがよみがえる。「宮武うどん」のうどん作りを取材しました。
【宮武ファミリー】伝説を継承するうどん店のまとめ記事です。
宮武うどん | |
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住所 | 高松市円座町340-1 |
電話番号 | 087-886-0939 |
営業時間 | 営業時間:9:30~15:00 定休日:水曜日 |
第83番札所一宮寺近くの名店、なかにしうどん
第83番札所 一宮寺
第83番札所一宮寺の創建は、わが国に仏教が伝来して約160年後という歴史を誇ります。
この寺の本堂左手には薬師如来が祀られる小さな祠があります。
これは「地獄の釜」と呼ばれ、祠に頭を入れると境地が開けるという言い伝えがあります。
一方、悪いことをしていると頭が抜けなくなると言われます。
昔、近所で暮らす意地の悪いおタネばあさんは、「そんなことはない、試してみよう」を頭に入れると、扉が閉まり、ゴーという地獄の釜の音が聞こえ頭は抜けなくなりました。
怖くなったおタネさんは、今までの悪事を謝りました。
すると頭はすっと抜けました。それからおタネさんは心を入れ替え、親切になり、元気に長生きしたそうです。
ーー中西うどん
第83番札所一宮寺から次の屋島寺に向かって車で約12分ほど行ったところに「中西うどん」さんがあります。
平日は朝6時から営業しており、「朝うどん」でも人気のお店です。
2018年2月に地元テレビ番組で放送された、うどん店の店主100人が選ぶお店でも9位に選ばれています。
自分で「てぼ」で麺を温め、出汁をかけるセルフ店です。
お店の取材記事はこちら
高松市で昭和25年創業「中西うどん(手打ち讃岐うどん 麺匠 なかにし)」をご紹介。~その1~
高松市にある昭和25年創業「中西うどん(手打ち讃岐うどん 麺匠 なかにし)」をご紹介。~その2~
店主さんに聞きました「当店自慢のこの一杯」~高松市内セルフうどん店編~
中西うどん | |
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住所 | 高松市鹿角町823-1 |
電話番号 | 087-885-1568 |
営業時間 | 営業時間:平日 7:00~15:00、土・日・祝日 9:00~14:00 定休日:不定休 |
第84番札所屋島寺の麓にある、わら葺屋根が目印の「ざいごうどん本家わら家」
ーーわら家
屋島の麓「四国村」の門前にある、わら葺屋根の民家と水車がトレードマークのうどん店が「わら家」さん。
江戸時代末期の民家を移築し、店内も昔のままの店構えです。
趣を感じながら食べられるのは、名物、釜あげうどん。
2人以上なら「たらい」に入った釜あげうどんを皆で食べるのも楽しみです。
次の屋島寺はもうすぐです。
第84番札所・屋島寺
屋島は高松市の東、標高293メートルの火山台地の半島で、那須与一の扇の的や義経の弓流しなどで有名な源平合戦の古戦場の史蹟で知られています。
屋島寺は、天平勝宝のころ鑑真和上によって開創されたと伝えられています。
弘仁6年(815)、弘法大師は嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願を受けて屋島寺を訪ね、北嶺にあった伽藍を現在地の南嶺に移し、また十一面千手観音像を彫造し、本尊として安置しました。
以後、大師は屋島寺の中興開山の祖として仰がれています。
名物「いいだこ」のおでん
ざいごうどん本家わら家 | |
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住所 | 高松市屋島中町91 |
電話番号 | 087-843-3115 |
営業時間 | 営業時間:(平日) 10:00~19:00 (冬期12月~2月)10:00~18:30(オーダーストップは営業終了の30分前) (土日・祝) 09:00~19:00 (オーダーストップは営業終了の30分前) 定休日:年中無休 |
公式サイト | https://www.wara-ya.co.jp/ |
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第85番札所八栗寺近くにある、登録有形文化財の屋敷で讃岐うどんを味わえる「うどん本陣山田屋本店」
第85番札所・八栗寺
屋島の東に、源平の古戦場を挟み標高375mの五剣山があります。地上から剣を突き上げたような神秘的な山です。
八栗寺はその8合目にあり、多くの遍路さんはケーブルカーで登られます。
天長6年、大師がこの山に登り求聞寺法を修めた時に、五振りの剣が天振り注ぎ、山の鎮守蔵王権現が現れました。そして「この山は仏教相応の霊地なり」と告げられたので、大師はそれらの剣を山中に埋め鎮護とし大日如来像を刻み五剣山と名付けられました。
五剣山の頂上からは、四方八国が見渡すことができたので、もともと八国寺という寺名でしたが、 師は唐に留学する前に、再度この山に登った際に8個の焼き栗を植えられ、帰国後、再び訪れると、芽の出るはずない焼き栗が芽吹いていました。
これが八国寺を八栗寺へ改名した由来です。
ーーうどん本陣山田屋本店
八栗寺ケーブルカーの登山口から車で2分程のところにあるのが、うどん本陣山田屋本店さんです。
セルフ、大衆店とはひと味もふた味も違った趣ある屋敷内でさぬきうどんを堪能するのはいかがでしょうか。
天気の良い日は、奥にある日本庭園の席でも召し上がれます。
目にも舌にも楽しいお店です。
次の第86番札所・志度寺までは車で約16分です。
第86番札所・志度寺
第86番札所志度寺の開創は古く推古天皇33年(625)。四国霊場屈指の古刹です
うどん本陣山田屋本店 | |
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住所 | 高松市牟礼町牟礼3186 |
電話番号 | 087-845-6522 |
営業時間 | 営業時間:10:00~20:00 定休日:年中無休 |
公式サイト | http://www.yamada-ya.com/ |
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第87番札所長尾寺近くにある、昔懐かしい雰囲気の中で田舎うどんを食べられる「さぬきうどん溜」
ーーさぬきうどん溜
第86番札所・志度寺から車で約10分で行けるのが「さぬきうどん溜」さん。
さぬきうどんの有名店は高松市より西に多く集まっており、高松市より東部の東讃に行くとうどん屋さんの数も少なくなってきます。
そんな東讃地域で人気の1店がこちら。広い駐車場が人気を物語っています。
麺は食べごたえのあるもっちりとした太麺です。
次の第87番札所・長尾寺までは車で約8分です。
第87番札所・長尾寺
長尾寺は、地元では「長尾の観音さん」や「力餅・静御前得度の寺」として親しまれています。
開創は聖徳太子という説もありますが、天平11年に行基菩薩の説が一般的です。
その後、弘法大師がこの寺を訪れ、入唐が成功するように年頭七夜に渡り護摩祈祷を修法して国家安泰と五穀豊穣を祈願されました。その祈願は現在にも受け継がれ、毎年正月の七日には「大会陽」が盛大に開催されています。
「大会陽」では、1月2日につきあげた大鏡餅上下と台の三宝を合わせた約150kgを持ち上げ、歩いた距離を競い合う、力餅運搬競技大会も行われます。
さぬきうどん溜 | |
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住所 | さぬき市造田宮西894-1 |
電話番号 | 0879-52-0213 |
営業時間 | 営業時間:10:00~16:00 定休日:年中無休 |
公式サイト | http://tamariudon.com/ |
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第88番札所大窪寺の近くにある、結願の地での締めのうどん「八十八庵」
第88番札所・大窪寺
八十八ヶ所結願(けちがん)の霊場「大窪寺」。
徳島県の県境に近い矢筈山(標高782m)の東側中腹に位置します。
弘仁6年に、唐から帰国した弘法大師が、現在の奥の院にある岩窟で、虚空蔵求聞持法を修法し堂宇を建立。
等身大の薬師如来坐像を彫造し本尊とされました。
また唐の恵果阿闍梨より授かった三国(印度、唐、日本)伝来の錫杖を納めて大窪寺と名づけ、結願の地と定めました。
本堂西側にそそりたつ女体山には奥の院があります。
大師が本尊に水を捧げるために独鈷で加持すると清水が湧き出たと伝えられます。
その水を薬とともに服用し、ご利益を受ける人も少なくありません。
女性の入山が、早くから認められ女人高野としても栄え、一時は百以上の堂宇を誇っていました。
「同行二人」を共にした金剛杖などは、大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へ奉納されます。
これらは毎年春夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養されます。
ーー「八十八庵」で結願の打ち込みうどん
第88番札所大窪寺本堂から正面の二天門石段を降りた真正面にあるのが「八十八庵」さん。
こちらの名物と言えば、「打ち込みうどん」です。
麺は香川県産小麦「さぬきの夢」を、大窪寺の裏山で湧くお大師様の霊水で練りあげたもの。
鍋の中で、合わせ味噌仕立ての汁に、大根、人参、里芋、ごぼう、油あげ、豚肉、ねぎと一緒に打ちたての麺を煮込んだ秘伝の味です。
八十八霊場、香川県内23の札所周辺のうどん屋お届けしてきました「四国遍路とさぬきうどん」。
これにて「結願」
八十八庵 | |
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住所 | さぬき市多和兼割93-1 |
電話番号 | 0879-56-2160 |
営業時間 | 営業時間:08:00~17:00 定休日:年中無休 |
公式サイト | http://www.yasobaan.jp/ |
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へんろ道近くのうどん屋さんのまとめ
店名が太字のお店はクリックしますと紹介記事がご覧いただけます
札所 | うどん屋さん | 住所 | 定休日 |
66番雲辺寺 | |||
67番大興寺 | |||
SIRAKAWA | 三豊市山本町大野2854-8 | 月 | |
うまじ家 | 観音寺市植田町字東下1714 | 水 | |
68番神恵院 | |||
69番観音寺 | |||
かなくま餅福田 | 観音寺市流岡町1436-2 | 月 | |
70番本山寺 | |||
手打ちうどん渡辺 | 三豊市高瀬町下勝間2552 | 木 | |
71番弥谷寺 | |||
72番曼荼羅寺 | |||
73番出釈迦寺 | |||
74番甲山寺 | |||
宮川製麺所 | 善通寺市中村町1-1-20 | 日 | |
75番善通寺 | |||
76番金倉寺 | |||
長田in香の香 | 善通寺市金蔵寺町本村1180 | 水・木 | |
77番道隆寺 | |||
麺処綿谷 丸亀店 | 丸亀市北平山町2-6-18 | 日 | |
中村うどん | 丸亀市土器町東9-283 | 金 | |
山ともうどん | 丸亀市土器町東9-194 | 日 | |
おか泉 | 宇多津町浜八番町丁129-10 | 月・火 | |
うぶしな | 宇多津町1597-1 | 水 | |
78番郷照寺 | |||
長楽製麺所 | 宇多津町2900-1 | 日 | |
79番天皇寺 | |||
いきいきうどん坂出店 | 坂出市京町3-1361-1 | 無休 | |
てっちゃん | 坂出市西庄町578-3 | 水 | |
こだわり麺や 鴨川店 | 坂出市加茂川町530 | 第3水 | |
がもううどん | 坂出市加茂町420-1 | 日・月 | |
80番國分寺 | |||
一福 | 国分寺町新居169-1 | 無休 | |
坂出山下うどん | 加茂町杉仏147-1 | 月 | |
81番白峯寺 | |||
82番根香寺 | |||
こがね製麺所 鬼無店 | 高松市鬼無町佐料61-5 | 無休 | |
てら家うどん | 高松市檀紙町599-3 | 不定休 | |
宮武うどん | 高松市円座町340-1 | 水 | |
83番一宮寺 | |||
中西うどん | 高松市鹿角町823-1 | 日 | |
わら家 | 高松市屋島中町91番地 | 無休 | |
84番屋島寺 | |||
85番八栗寺 | |||
うどん本陣山田屋本店 | 高松市牟礼町牟礼3186 | 無休 | |
86番志度寺 | |||
さぬきうどん溜 | さぬき市造田宮西849-1 | 無休 | |
87番長尾寺 | |||
88番大窪寺 | |||
八十八庵 | さぬき市多和兼割93-1 | 無休 |
この記事を書いた人
セイジ・コシ・ASW(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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