県外の方が「讃岐うどん」でイメージする店舗はいわゆる製麺所タイプではないでしょうか。

のどかな田舎にあり、讃岐うどんがが驚くような安価で楽しめる、独特のチープ感がおもしろさの源泉です。

私がすすめるおすすめの楽しみ方もあわせて、どうぞ。

●ロケーションを楽しむ

山奥にあったり、住宅街にあったりとはじめての方はお店を探す楽しみもあります。

辿り着くまでの期待感が一番大きいのが製麺所ではないでしょうか。

こんなところに突然うどん屋が…と驚くような場所にあり、到着した時の安堵感はひとしおです。

さらに食べる場所も店内でなく、屋外で食べられたりと…ロケーションを楽しめるのは香川県ならです。

※まんのう町の山奥にある「山内うどん」さん。現在の讃岐うどんの人気店も実は山内さんで修業経験のある方が多いんです。「こんな場所にうどん屋が…」の代表格ですね。

※宇多津町にある「長楽」さん。こちらは住宅街に突如うどん店が…。こちらも県外の方がイメージする素朴な讃岐うどん店ではないでしょうか。個人的には昔の駄菓子屋さんに近い感覚と思っています。

→綾歌郡宇多津町にある創業60年超えの老舗製麺所「長楽」さんをご紹介。

●注文の際のドキドキ感を楽しむ

店に到着すると、昔ながらの味のある建物でおばさんやおじいさんが接客している場合があります。

個人的にこれが良いのではないのでしょうか。

注文方法も自分で丼を取ったり、「ひやあつ」等の専門用語が出てきたり、会計のタイミングが謎だったりと(笑)、様々です。

さらに行列が出来ていますので…「自分は滞りなく注文出来るのだろうか」という、妙な緊張感もあります(笑)。

はじめての方は店主さんに怒られているかのような錯覚も覚えたりしますが(笑)、お気になさらずに。

※綾川町にある「手打ちうどん たむら」の田村さん。入店すると大か小か等々、親切に等聞いてくれますよ。代金はどんぶり返却の際に払うようになります。

→綾川町の老舗讃岐うどん店「手打ちうどん たむら」をご紹介。

※坂出の「山下うどん」さん。名物のおばあちゃんも現役でいらっしゃいます。基本は女将さんが丁寧に注文を聞いてくれます。こちらも支払いはどんぶり返却時です。

→昭和34年創業の坂出市「山下うどん店」のうどんづくりを取材させて頂きました。

●うどんを楽しむ

これが最大の楽しみですね。

県外の方は食べ比べで1日に数店舗食べに訪問することが多いと思います。

東京や大阪では考えられない低価格、一杯200円前後で食べられる讃岐うどんはコスパ抜群のアクティビティです!

1店舗だけでは味の違いはわかりませんが、数店舗を立て続けに食べることで、自分にあった讃岐うどん店がみつかります。

※坂出の「がもううどん」さん。毎日行列の人気店です。個人的なおすすめはきつねとちくわ天をのせた、かけうどん。屋外で食べられますよ。

※高松の「宮武うどん」さん。写真はひやかけです。独特のうどんのねじれとちぢれに驚きます。純手打ちで店舗の形態はセルフですが、おすすめです。うどんが自分からねじれる位、特徴のあるうどんです。

→伝説の讃岐うどんがよみがえる。「宮武うどん」のうどん作りを取材しました。

※坂出の「山下うどん」さんの芝海老のかき揚げです。瀬戸内海で獲れた芝海老100％のかき揚げです。天ぷら等のトッピングだけに着目しても歴史を感じて面白いですよ。

●店主さんの技術を楽しむ

※ゴッドハンドと言われた「たむら」さん。名人の技術を生で身近に見られるのが讃岐うどん店の面白さではないでしょうか。

※「宮武うどん」さんの手切り。県内でも数えるほどしかない手切りのお店です。これもすぐそばで見ることが出来るんです。

→うどん打ちの素人が簡単に振り返る「讃岐うどん」の打ち方。

●最後に

いかがでしたでしょうか。

どうしても、自分の生活圏内のお店を紹介することになりましたが、県外の方はどちらのお店に行っても、満足して頂けると思います。

もちろん、記事以外にも香川県内に美味しくて、楽しい讃岐うどん店はたくさんあります。

ご参考までに。