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讃岐うどん CLAPクラップ

丸亀市綾歌町岡田西「あやうた製麺」~思い出の讃岐うどんづくりに密着~

2020.09.10

今回、取材させて頂いた「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」はなんと店頭の打ち台でうどん打ちを体験することが出来ます。
実際の営業で職人さんが使用する、打ち台での「本格手打体験」香川県でも唯一無二のうどん体験に密着させて頂きました。

丸亀市綾歌町岡田西「あやうた製麺」~思い出の讃岐うどんづくりに密着~

ーー讃岐うどん作りスタート。

「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」は予め、うどん生地を職人さんが用意してくださっています。御予約は1グループ2名様~4名様まで。所用時間は60分程度だそうです。

※写真は「あやうた製麺」さんです。

※取材協力していただいたのは真鍋麗華さん(左)、店長の森友樹さん(中央)、伊東純子さん(右)です。

 



 

ーー店長であり、うどん講師でもある森さん。

「うどん作りで大切なのは、練り・踏み・延ばし・切り・茹で・盛りです。この6つが高い水準で完成されていないと本当のうどん職人とは言えないと思います。私も日々勉強中です。」と森さん。

実は、森さんは22歳の時に初めて香川県に来られました。それからレオマワールドのアクターとして7年間勤務され、29歳の時に紆余曲折あり「あやうた製麺」の店長に。現在も、うどん道を極めるべく、日々研鑽されています。(※2020年8月現在)

※あやうた製麺の店長森さん。

※「当店の本格手打体験は楽しみながら、讃岐うどん職人の奥深さを肌で感じ取れます。」と森さん。

※写真は「あやうた製麺」さんのうどんです。

※美味しい讃岐うどんの秘密を60分で体験できます。

 

 

 

ーー「踏み」からスタート。

「踏み」の工程を職人さんたちは「鍛える」という風に呼びます、うどんを鍛える大事な工程です。

生地を均等に延ばしながら踏んでいくのですが、でこぼこになってしまったり、端が薄くなりすぎてしまったり、バランスを取るのがかなり難しいそうです。

とにかく小刻みに丁寧に踏み、足の裏全体でスタンプを押すようなイメージを持つと均等に力が加わるそうです。

※写真は「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」です。

※生地は予め職人さんが用意してくれています。「本格手打体験」は「踏み」工程からはじまります。

※写真は「あやうた製麺」の「本格手打体験」です。

※うどん生地の弾力を足で確かめながら。つきっきりで職人さんが見てくれているのも安心です。

ーー続いての工程は「延ばし」。

全工程の中でも一番楽しみにされる方が多い花形の工程ではないでしょうか。

この段階で、まだまだデコボコしている生地を一回り大きく延ばしていきます。

麺棒を上手く扱いながら、生地を巻き付けて正方形に均等な厚さに延ばしていきます。

※写真は「あやうた製麺」の「本格手打体験」です。

※「延ばし」工程はもちろん初体験の伊東さん。

 

 

 

ーー讃岐うどん独自の製法「すかし打ち」。

「すかし打ち」は麺生地にかなり強めに圧をかけて、鍛え延ばすことです。

「延ばし」の工程にはいくつかコツもあり、力の掛け方、そして手首をうまく使うことがポイントだそうです。見ているだけだと簡単そうですが意外と生地が硬く、腕力も必要です。

※写真は「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」です。

※真鍋さんも挑戦。「うどん生地の弾力を自分の手で感じ取れるのは面白かったです。」と真鍋さん。

 



 

ーー「包丁切り」の工程のポイントは。

生地を均等に切るためには、「リズム感」が一番大切だと思っていたのですが、森さんによると包丁の「高さ」がポイントだそうです。高く上げれば太く、低ければ細く切れるからです。この高さを揃えながら高速で切ることもまた、簡単そうに見えて難しい職人技だと感じます。

「だいたいの目安はありますが、好きな太さに切ってくださいね」と森さん。

※写真は「あやうた製麺」の「本格手打体験」です。

※うどんを切るのも初体験。「カンタンそうでしたが、すごい難しい作業でした。」と真鍋さん。

※写真は「あやうた製麺」さんのうどんです。

※真鍋さんが切ったうどん。森さんの丁寧なアドバイスもあり、綺麗に出来たようです。

※写真は「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」です。

※伊東さんもポーズ。楽しみながら出来るうどん打ち体験は思い出作りにぴったりです。

 

 

 

ーー切ったうどんを茹でて貰い、お待ちかねの「実食」。

「あやうた製麵」は田んぼに隣接していますので、香川県の昔の田舎の風情を感じながら食べることが出来ます。
※通常の「本格手打体験」では「オリーブ牛肉ぶっかけ」「えびちくぶっかけ」はつ
いておりません。今回は特別に試食させていただきました。

※写真は「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」です。

※「茹で」森さんが打ちたてのうどんを最高の状態で茹でてくれました。

※写真は「あやうた製麺」のうどんです。

※田んぼが見えるシックな店内で食べるうどん。「讃岐うどんとこのロケーションは素敵過ぎます。」と真鍋さん。

※写真は「あやうた製麺」のうどんです。

※晴れた日は屋外で食べることも出来るそうです。「濃いうどん体験で、良い思い出になりました!」と井原さん。

 

 

 

ーー「本格手打体験」の流れをおさらい。

60分間で讃岐うどんづくりが体験。

時間:15時30分~(約60分/※要予約)

①「簡単な講義」

…讃岐うどんができるまでのお話。
②「踏み」

…生地を足踏みして座布団状に。
③「延ばし」

…店頭の「打ち台」で座布団状の生地を延ばします。
④「包丁切り」

…同じく店頭の「打ち台」で延ばした生地を包丁で切ります。

⑤「袋詰め」
…「おうどん」を袋詰めして「お土産うどん」のできあがり。(300g/2人前×3袋)

【料金:お一人様2,000円(※2~4名様・中学生以上)】

※写真は「あやうた製麺」さんの「本格手打体験」です。

※「本格手打体験」でご自身で打ったうどんはパッケージして持ち帰ることが出来ます。(300g/2人前×3袋)

 



 

 

ーー「あやうた製麺」森さんのうどんづくり。

麺はコシがありながら、もちっとする食感を出すために香川県産小麦(さぬきの夢)とオーストラリア産小麦(ASW)をブレンドしたものを使っています。

小麦粉、塩、水を混ぜる際は、温度や湿度を考慮して日々、塩分濃度を調整しています。水も軟水器を通したものを使用しています。

最初の工程(小麦粉、塩、水を混ぜる)で練り機を使用する以外は機械を使わず、足踏みし、熟成を繰り返し作り上げた生地を打ち上げることにこだわっています。
出汁はイリコ、混合節、昆布を使っています。伊吹イリコ、北海道産昆布、隠し味に高知産鰹本節を使用し、軟水を使用しているのがこだわりです。
出来上がった「うどん」を茹で、お客様に召し上がって頂くまで、ベストの状態でご提供できるよう日々取り組んでいます。

※写真は「あやうた製麺」さんの店長です。

※「繁忙期でもうどんづくりから接客等全て対応しています。」と森さん。

※写真は「あやうた製麺」さんのうどんです。

※美しい麺線も「あやうた製麺」さんのうどんの良さのひとつ。

 

 

 

ーー最後に一言。

昔ながらの田んぼと隣接、二毛作で「稲」と「うどん用小麦」が育てられる景色を目の当たりに食べるうどん…。実は ありそうで無かった「うどん屋」です。

天ぷら等で使う野菜やお米は産直や近所の農家から仕入れ、真心のこもったうどん作りを毎日続けています。

ゆっくりと流れる「あやうた」の時間と本格手打にこだわったうどんをお楽しみ下さい。

※写真は「あやうた製麺」さんのうどんです。

※写真は人気メニュー「オリーブ牛肉ぶっかけ」。香川産ブランド牛「オリーブ牛肉」を贅沢にトッピング。

※写真は「あやうた製麺」さんのうどんです。

※常連さんに人気「えびちくぶっかけうどん」。​えび2尾にちくわ1個が乗った定番メニューです。

 

〇取材記事はコチラ→丸亀市内で讃岐富士を一望「あやうた製麺」をご紹介。

 

あやうた製麺
住所 〒761-2403香川県丸亀市綾歌町岡田西1785
電話番号 0877-86-3993
営業時間 11:00~14:00
公式サイト https://ayauta-life.com/

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

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