「はなまるうどん」を好きすぎるライターが「はなまるうどん」をご紹介。
- 2018.05.08
私は香川県出身で「はなまるうどん」さんの大ファンです。
「はなまるうどん」さんは期間限定で様々なうどんを提供してくれています。
特に私が好きなメニューは「塩豚おろしぶっかけうどん」が一押しです。
好きすぎて一時期、毎日通っておりました。
当記事ではあらためて「はなまるうどん」さんの魅力を創業者の著書を参考にさせて頂きながら、ライター視点でご紹介させて頂きます。
「はなまるうどん」を好きすぎるライターが「はなまるうどん」をご紹介。
当サイトは讃岐うどん店さんを記事で取り上げる際は取材させて頂いております。
今回は取材なしで創業者の著書を参考に私自身が「はなまるうどん」さんに通ってしまう理由を考えてみました(笑)。
●参考書籍は以下のとおりです。
はなまるうどん激安商売術(2004年6月20日 第1刷発行)
著者:前田英仁 構成:古庄弘枝
2004年に出版された、はなまるうどん創業者である前田英仁(まえだひでと)様が書かれております。偶然、図書館で目にして、すぐに借りて熟読してしまいました(笑)。
●セルフうどん店の王者「はなまるうどん」誕生について。
著書によりますと2000年5月16日に高松市木太町で1号店がOPENされたそうです。
きっかけは地元うどん店の行列だそうです。
県内の繁盛しているうどん店の来客数を独自に調査されたそうです。
そこで、いくつかのことに気づかれたそうです。
例をひとつ挙げますと、繁盛しているうどん店の男女構成比は男性90%、女性10%だったそうです(著書14ページより)。
繁盛するファーストフード店の特徴は「うまい」「安い」「はやい」の要素を満たしているそうですが。
それらを満たしたうえで清潔で接客の良い店であれば、フードビジネスに勝機ありと考えられたそうです。
客層を従来の讃岐うどん店のように男性だけでなく、老若男女すべての客層をターゲットとしたそうです。
現在でこそ、いろいろな大型讃岐うどんチェーン店がありますが、きっかけはこのようないくつかの気づきからだったそうです。
繁盛する為にはおいしいだけ、安いだけではお店の経営は難しい。
基準となる要素を満たしながら、既存店としっかりと差別化を図られたわけですね。流石ですね!
●安い!OPEN当初しばらくは「かけうどん(小)100円」。
2018年5月時点で「かけうどん(小)130円」です(公式HPより)。
これは私も覚えていますがひと昔前は「かけうどん(小)100円」でしたね。昼、夜、間食問わず、小腹がすいたらはなまるうどんさんへ通っておりました。
100円という価格ですから。
ちなみに1号店は最初、かけ(小)は170円だったそうです。
OPEN3ケ月後に100円に値下げされたようです(著書30ページより)。
その結果、さらに客数が劇的にUPしたそうです。
「はなまるうどんは100円でここまでするのか…」という感動をお客様にまずは与えたかったそうです。
商売には感動が不可欠ですね、口で言うのは簡単ですが。
ちなみに私の場合は入りやすさ(朝夜問わず営業している)と安さと美味しさでした。
さらに定期的に出る新メニューがあることで途切れることなく、通う動機づくりが自然と出来ていたんですね。
●いよいよ全国展開。その課題とは。
6号店からは県外へも果敢に進出されています。
6号店は岡山県倉敷市に。
7号店は石川県金沢市に。
県外の店舗は初期の不安もなんのその、なんと香川県の店舗よりも売上が良かったそうです(著書51ページより)。
全国展開するには味が落ちないうどんの大量生産が必要です。
これは私もうどん屋さんへ取材に行った際に店主さんからも良くお伺いしますが、讃岐うどんは1人仕事と言われ、全工程で手抜きが出来ません。
さらに毎日の気温や湿度、小麦の状態も違いますから、職人さんの経験からくる微調整が必ず必要です。
これだけ、デリケートな讃岐うどんの品質を均一にする方法や準備が万全でなければ全国展開も難しいはずです。
しかし、様々な問題も創業者の前田さんの研究心と熱意で協力体制を敷いてくださる企業様も早期にみつかり、解決されたそうです。
個人的にはここが一番難易度が高いのではないか?と思います。
店主以外の人がつくっても品質が同じうどんを提供することは大変難しいですよね。
機械化しているとはいえ、品質の均一化というのは多くの讃岐うどん店さんのお悩みであると思います。
また、全国展開において、出店地域にうどん風土がなければないほど、その地域のはなまるうどんさんの店舗は売上が伸びたそうです。
長野県に出店した際も大変売上も高く、評判も良かったようです。
うどん文化のない地域に新たな価値を創出していたんですね。
●筆者の感想
著書を読ませて頂いて、創業者の前田さんの凄いと思うことは行動力です。
その熱意や熱量に驚かされてしまいました。
「人生で失うものなどないと仰られる」、挑戦する姿勢と豊かな感性を一番大事になされていたそうです(著書217ページより)。
瞬間のひらめきと自己規制する習性を取っ払い、進んでこられたそうです。
そんな創業者の方が提供する「はなまるうどん」という仕組み。
常にお客様本位でお客様への感動を追求した結果が現在に至るのではないでしょうか。
私自身も1人でも家族でも、行きやすいから自然と通ってしまう。
習慣になっております。それに安心感です。
小さい子供がいても大丈夫ですし、いつものうどんに定期的に出される新メニュー。
「安い」「はやい」「うまい」に+αがあるファーストフード店ですね。
県外のうどん文化のない地域でも繁盛する理由も理解できました。
今回は読書感想文のようになってしまいました。拙い文章にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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→讃岐うどん「手打ち」と「機械打ち」の違いを調べてみました。
この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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