瀬戸内海に浮かぶ島「大島」~国立療養所のある島の2019年~
- 2019.07.31
大島は高松港から8kmほどに浮かぶ小さな島です。島のほとんどがハンセン病の国立療養所である「大島青松園」が占めています。
2019年4月から一般の方もフェリーで行けるようになりました。大島を肌で感じて頂くことで、島の歴史についても、学ぶきっかけとなりうる島です。
※この記事は2019年7月に執筆したものです。取材先等は変更している場合がございます。
瀬戸内海に浮かぶ島「大島」~国立療養所のある島の2019年~
ーー一般の方も訪れることが出来るようになった「大島」。
2010年の瀬戸内国際芸術祭から、芸術祭の開催会場となりました。2019年の芸術祭開催を機に一般の方も無料でフェリーで大島を訪れることが出来るようになりました。
ーー「大島」は高松港からフェリーで約30分。
高松港から大島までのフェリー運賃は無料です。港に到着すると、瀬戸内海の島々と同じように風光明媚な美しい景観も見ることが出来ます。ちなみに自転車の持ち込みも禁止です。
ーー「大島」散策ではマナーを持って、島内を散策する。
・島内は禁煙。
・ゴミは必ず持ち帰る
・島民の方の生活区域には入らない。
・島民の方や入所者の方の撮影はNG。
・島民の方に島で会ったら、元気に挨拶すること。
どの瀬戸内海の島々に行く時と同じように、大島散策の場合も島民の方々の生活に配慮しなければいけません。
ーー「大島」島民の方の生活。
島民の多くは現在もハンセン病の療養中か入所者の方です。ハンセン病の後遺症などで視力が奪われた方が多いそうです。その方々が生活に困らないような数々の工夫が島々に施されています。
ーー「大島」島内で飲食施設や自動販売機等も少ない。
島内に飲食施設はカフェがひとつ。それ以外はありません。
飲み物の自販機等もほぼないので、気温の高い夏は水筒等持参をオススメします。トイレやお手洗いは島内の公民館等にありますので安心です。
ーー「大島」島内のアートは大島の歴史に関連するものも多い。
大島島内でも、瀬戸芸開催中はアーティストの現代アート作品を鑑賞することが出来ます。芸術祭開催期間中はボランティアで島内を案内してくださるガイドさんがいらっしゃいます。ぜひ、ガイドさんの話に耳を傾けて、島の歴史や島民の方々の生活に耳を傾けて頂きたいです。
アート自体も「大島」の歴史に関連しているものがほとんどです。ご自身の目や耳で島の歴史や島民の方々のに生活を感じて頂きたいです。
ーー「大島」について。
1941年(昭和16年)に管轄が厚生省に移管され、「国立らい療養所大島青松園」と改称、太平洋戦争後の1946年(昭和21年)にはさらに「国立療養所大島青松園」へと名称をあらためて現在に至るそうです(※ハンセン病制圧活動サイトより)。
戦中から国立療養所として、機能してきた「大島」。現地に赴いて、自分の目で見ることで、感じられることがたくさんあると思います。
国立療養所 大島青松園 | |
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住所 | 〒761-0198 香川県高松市庵治町6034-1 |
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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