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讃岐うどん CLAPクラップ

東かがわ市引田町の郷土愛溢れる「うどんや まるちゃん」をご紹介。

2018.11.19

※2022年4月閉店いたしました。引き続き通販でお買い求めいただけます。

 

今回は東かがわ市の人気店「うどんや まるちゃん」さんを取材させて頂きました。
休日はバイクに乗った方やサイクリング等で立ち寄られる方々で。

平日は近所の方や会社員で大盛況のお店です。
店主の丸山さんにうどんづくりについて、お伺い出来ました。

東かがわ市引田町の郷土愛溢れる「うどんや まるちゃん」をご紹介。

ーー引田町でうどん屋さんというのは珍しいのでしょうか。

そうだと思います。

引田は今、人口減少で過疎認定されています。

人も減り、お店も減り、昔のような活気がないように思います。

開業する際は色んな方に「うどん屋は味はもちろん、場所も大事だよ」とアドバイスを頂きました。

ある程度、人がいる場所の方が経営的にはやりやすいだろうとは、思いましたが。

やっぱり、自分を育ててくれた引田町に恩返しがしたかったんです。

自分は引田で生まれて、引田に育ててもらいましたから。

自分が引田に人が集まる場所をつくって盛り上げたい!という思いではじめたんです。

※週末はもちろん平日でも店内は行列が出来る東かがわ市引田町の人気店です。

ーー熱い郷土愛を感じます。

実は昔から教師になりたかったので、以前は県外で教師をしていました。

ですが、母親の健康状態が芳しくなく、母親の体調が一番でしたので、迷わず引田に戻りました。

思えば、教師時代の自分は肩に力が入りすぎているな…と感じてました。

その後、いろいろな偶然やご縁もあり、今度は流れるがままにうどん屋に挑戦しようと思いまして(笑)。

うどん屋になるきっかけは本当に、たまたまです。

とあるうどん屋さんで偶然「独立・開業者募集」という張り紙を見て、いつのまにか自分はそのお店で修業をして…そんな感じです。

教師時代とは違い、肩の力を抜いて、なすがままです(笑)。

※うどん屋をはじめる前は中学教師をされていた丸山さん。温かい人柄で長時間の取材も常に笑顔で対応して頂けました。

ーーこだわりは。

来て頂いたお客さんに、今自分が出せる最高のうどんを出すことがこだわりというか、モットーです。

引田町を盛り上げたい気持ちでやってますから。

うどんはその日の朝に練る「朝練り」です。

営業当日の朝に練り、打ったばかりの新鮮なうどんをお客様には最高の状態で提供したいんですね。

当然、当日の気温や湿度、原材料の状態確認からはじめます。

毎日、気温や湿度は違いますからね。

うどんはストックをつくるものではなく、その日その日の状況にあわせて打つものだと思います。

※「まるちゃん」さんの店内に貼られた人気メニューランキングです。一番人気は「かしわ天ざる」だそうです。

ーー手抜きなしの熱い気持ちを感じます。

後はバランスです。

うどんも出汁も、可能な限り上質なもの、良い状態のもの、「いいもの」ですね。

それを使うようにしています。

例えば、出汁に使う昆布は利尻産昆布ですが、当店は3年熟成したものを使っています。

※3年熟成した利尻島産の昆布を惜しげもなく、つかった出汁は絶品。ちなみに私は昆布の値段を聞いて、びっくりしてしまいました!値段はご想像におまかせします。

ーー出汁は奥ゆきに丸みを感じます。おいしいです。

お客さんからも「出汁、おいしいね」と言われるのが嬉しくて…。

一度にかなりの量の利尻の熟成昆布を使っています。

扱っている業者さんも、「先に電卓をはじくような人にはこの昆布は売らない」と仰ってまして。

「丸山さんみたいな方でしたら、ぜひ使ってください」と。

お客さんだけでなく、業者さんからも信頼されると、力になります。

来てくれたお客さんには美味しいものを出したいですからね。

※最初にかけ出汁を頂きました。味は丸みがあり、とげとげしさがありません。割烹や料亭で出てくるような品がありました。3年熟成の利尻昆布をふんだんに。後は伊吹のいりことカツオでバランスを整えるそうです。柔らかい甘みでくいっと飲み干してしまいました。

※ちなみに昆布は熟成すると縮むそうです。3年熟成すると約10%縮んで、ひと回り小さくなります。その分、旨味は凝縮されるそうです。

ーーうどんについてはいかがですか。

讃岐うどんですので、踏む工程が一番大切だと思います。

それによって、「コシ」が生まれますから、朝から毎日しっかりと踏んでいますよ。

自分はそれに「のど越し」を追求しています。

のど越しと言いますと、表現難しいのですが。

うどんがのどを通る瞬間に心地よいかどうかですね。

出汁もしっかりと作ってますから、うどんと出汁のバランスも注意しています。

※毎朝欠かさず、踏んで鍛えて讃岐うどんならではのコシを。見た目も上品でのど越し抜群のうどんです。

ーーおすすめメニューは。

一番人気は「かしわ天ざる」です。

鶏のむね肉には「イミダペプチド」という疲労回復に効果がある成分が含まれています。

「イミダペプチド」の含有料最高クラスのむね肉を使っています。

おかげさまで当店の看板メニューです。

※きれいな麺線のうどん。コシとのど越しを楽しみながら。ぷりぷりのかしわ天を一緒にどうぞ。

※ご覧のとおりの綺麗なうどんです。上品でしっかりとコシも堪能できますが、なんといってものど越し。これを楽しんで頂きたいです。

※ボリューム満点のかしわ天。週末にサイクリングやツーリング休憩で来店する方たちの疲労回復も担われています。

※個人的にはアツアツのかけタイプもオススメです。

ーー最後に一言お願いします。

うどんについてはのど越し、それに麺と出汁のバランスを味わって頂きたいです。

毎日、うどんのストックなしですから、朝練りのうどんづくりは大変なんですよ(笑)。

朝起きてから、湿度に温度、さらに自分も実際に外に出て、晴れかくもりか、風は強いか、雨は…等々。

お客様が来店するシチュエーションもしっかりと頭に入れて、その日のうどんのバランスを決めてつくります。

うどんは生き物です、おいしいうちに食べて頂きたいですからね。

地域を盛り上げるという意味では、香川県に来られる観光客の方も引田に目的をもってくることは少ないと思います。

自分の店が少しでも、引田にくるきっかけとなるように、色んな方が気軽に引田にも来て貰えればと思います。

東かがわにくることがあれば、是非お立ち寄りくださいね。

※「とにかく来て頂いたお客様に最高のうどんを…」と丸山さん。取材用のうどんでも手を抜くことなく、時間をかけて作って頂けました。お忙しいところ、ありがとうございました。

※お土産うどんもあります。お土産うどんの出汁は「まるちゃん」さんのお店と全く同じ物をご提供しております。お土産にぜひ。どうぞ!!

うどんやまるちゃん
住所 〒769-2992 香川県東かがわ市引田511−5
営業時間 11:00~15:00ごろ(麵が無くなり次第終了) ※休みは月曜日。祝日の場合は翌営業日。
公式サイト https://www.udonya-maruchan.com/

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

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