うどん県の冬の定番「しっぽくうどん」について調べてみました。
香川県の秋から冬の定番うどんメニューといえば「しっぽくうどん」。
今回は「しっぽくうどん」について、調べてみました。
※当記事は下記書籍引用。
書籍名:日本の食生活全集 「聞き書 香川の食事」
発行日:1990年8月25日発行
発行所:社団法人 農山漁村文化協会
編集:「日本の食生活全集 香川」委員会
うどん県冬の定番「しっぽくうどん」について調べてみました。
ーーしっぽくうどんの定義。
うどんの上に数種の具材を一度に煮込んでうどんにかけて食べる。それが、讃岐で言う「しっぽくうどん」。※「聞き書 香川の食事」より引用。
しっぽくを漢字で表記すると、「卓袱」と書きます。広義でいうと、大皿料理を指すようなこともあります。(※諸説あり)色々と調べてみましたが、「しっぽくうどん」の定義というのは曖昧です。ちなみに香川県でうどん製麺業の老舗「さぬき麺業本店」さんに取材した際も、しっぽくは地域によっていろいろと仰られていました。
→高松市内のさぬき麺業本店の伝統の「しっぽくうどん」をご紹介。
ーーしっぽくうどんの作り方。
出汁をとり、人参や里いも等の野菜をひと口大に切ります。かしわ等を薄切りにして、野菜と一緒に煮込みます。煮えると、醤油を入れて、火止める前にネギを入れる。温めておいたうどんに具と汁をたっぷりとかけて完成。(※「聞き書 香川の食事」より引用)
香川の郷土料理としての「しっぽくうどん」の基本的なつくり方だそうです。これはご家庭毎やお店毎に色々と入れる具材や作り方の違いはありそうです。
→とにかく丁寧に、お客様へ誠心誠意の一杯をつくりたい~「ふる里うどん」~
ーーしっぽくうどんの具材。
基本的にのせる具材は季節の野菜が多いようです。野菜以外では油揚げや豆腐にかしわ肉が一般的です。牛肉を使ったり、ご近所で収穫された野菜を入れている讃岐うどん店もあります。野菜をたくさん食べられるメニューなので、野菜にこだわりがあるお店が多いような感じです。例えば、野菜は国産野菜しか使わなかったり、地元でとれた旬野菜をメインにしたりと、お店により様々です。
→坂出市内の讃岐うどん専門店はま弥の金時人参たっぷりの「しっぽくうどん」をご紹介。
ーーしっぽくうどんのまとめ。
しっぽくうどんはそれぞれ地域やお店で特徴がでるようです。香川県では日常食であったうどんにシンプルに旬の野菜などを入れて楽しむ。
ひと昔前は野菜も安定して収穫できませんでしたので、シンプルに旬の野菜を入れてうどんを楽しんだといことでしょうか。
秋口から来年3月ごろは「しっぽくうどん」が讃岐うどん店で食べられますので、お店毎の味やこだわりを楽しむのも面白いかも知れませんね。
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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