search

讃岐うどん CLAPクラップ

高松市内でほぼ半世紀「さぬきうどん ふるかわ」をご紹介。

2018.11.27

高松市木太町にさぬきうどん店を構えて、半世紀。老舗うどん店「さぬきうどん ふるかわ」店主の古川さんにお話しをお伺いしました。老舗店ならではのエピソードも。

高松市内でほぼ半世紀「さぬきうどん ふるかわ」をご紹介。

昭和45年(1975年)創業。50年を数える老舗の讃岐うどん店です。(※2018年11月現在)お店の形態はセルフうどん店ですが、一般店のような外観と内装です。

※高松市木太町の高松中央インターを降りてから車で約5分くらいの場所にあります。

 



ーー昭和45年創業。古川さんは2代目として引き継ぐ。

小さい頃から、両親がうどんを作る背中を見ていました。店を継ぐことも普通に、抵抗なく引き継ぎました。生活の中に、讃岐うどんが身近にありましたね。特別に気負うこともなかったです。元々は木太町近辺にうどん屋も少なかったように感じます。

父が「木太町に少ないから、うどん屋をはじめようか…」というのが、きっかけです。

※取材時も礼儀正しく、丁寧に取材対応して頂いた店主の古川さん。自然体が魅力の店主さんです。



 

ーーとても清潔で手入れが行き届いた店内です。

ありがとうございます。

当店のモットーが「一に掃除、二に笑顔、三四元気で、おかげさま」です。うどんをおいしく食べて頂くには、清潔であることが大前提です。お客様が座るテーブルや客席以外の調理場も常にピカピカにしていないと…自分も気持ち悪いんですね(笑)。

※セルフ店とは思えない、一般店のような清潔で手入れの行き届いた店内。衛生面もかなり気を使われているようです。

※おにぎりを閉まっておくケースもご覧の通り。見ているだでも気持ちいいですね。お客様への「おかげさま」という感謝の気持ちが伝わってきます。

 

 

ーーうどんについて。

きちんとしたうどんをお客様に提供することです。手抜きやズルをしないということでしょうか。

うどん粉はASWを使っていますが、他でんぷん粉の類などは一切入れておりません。他の小麦粉も使っていたこともありますが、小麦粉の状態が一定でないので。やっぱり、品質はASWが一番安定していると思います。

自分は父親が作る、小麦粉100%のうどんを食べて育ちました。小麦粉100%のうどんはお腹に優しくて、消化も良いです。お腹の中でスッと消化されて、もたれない、自分の主観なんですけどね(笑)。

※毎日、来て頂いている常連さんもいらっしゃいますので。毎日同じふるかわの味を提供したい…。一番人気は「かけうどん」だそうです。

 

ーーうどんづくりのこだわりは。

朝練りで当日の朝にうどんをつくります。

自分の中で讃岐うどんづくりで大切だと思うことは、基本をしっかりと守ることですね。基本通りにしっかりと踏んで鍛えることが大切です。

特に、うどん生地を団子にする時が一番気を使いますね。団子状態にする際も基本通り、菊練りを繰り返します。この、団子状態の良し悪しでうどんの食感や味がほぼ決まるように思います。

※当日の朝に作るうどんは作り置きはしていません。均一に延ばされたうどん生地は老舗店ならではの歴史を感じます。

※うどんを打っているところも見せて頂けました。手早く、生地を均一にバランスよく延ばされています。毎日の湿度や気温と生地の状態を確認して、打つ強さ加減を調整されています。ちなみに調理場も本当にきれいに整理整頓されて、ピカピカでした。

※朝練りでしっかりと打たれた、ふるかわさんのうどんです。形は綺麗な正方形で適度な水分と上品な弾力を楽しめます。

※「ぶっかけうどん」は「かけうどん」に次ぐ人気メニューです。「かけうどん」とは違った、うどんのコシとつるりとしたのど越しが存分に楽しめます。丼も盛り付けもセルフうどん店とは思えないほどの品の良さを感じます。

 

ーーかけ出汁を自分でかけるスタイルのセルフうどん店。

ひと昔前は「てぼ(※麵を湯がくために使うざる)」も置いてました。衛生面でより清潔にしなければ…と思って、今は「てぼ」は置いていません。県外から来てくださっているお客様は「てぼ」の使い方は、わからないですからね。過去には「てぼ」の装置に天ぷらを入れたり…、

出汁を捨てたりするお客様もいらっしゃいまして…。

お客様にとって、使い方がわからずにストレスになるのであれば、無い方が良いのかな…と思いました。

※かけ出汁は自分で注ぐスタイルです。懐かしさと讃岐うどん店に来たという安心感がありますね。注がれた出汁の香りはたまりません。

※お客様の入り状況や混雑具合を見て、うどんを茹でます。「可能な限り、出来立てのうどんを提供したいですから。」と店主古川さん。

 

ーー人気メニュー。

冬場は「しっぽくうどん」です。

野菜は国産の野菜しか使っていませんから、天ぷらもそうですね。野菜の自然な甘みと当店のうどんを楽しんで頂けると思いますよ。最近は国産野菜の価格も値上がりして、しんどいですけど、やっぱりお客様にはいいものを提供したいんです。

※冬場限定の「しっぽくうどん」。野菜の切り方や盛り付け、出汁等々、どこか上品な感じがします。

※使用している野菜は国産のみ。基本的に添加物のない食材を…小さなお子様も安心してお召しあがり頂けます。

 

ーー古川さん一押しのメニュー。

個人的な一番のオススメメニューは「昭和うどん」ですね。

「昭和うどん」はかけうどんにカツオ節に天かす、ネギをたっぷりと入れたものです。自分は毎日食べています…まかない食に近いですね。昔のうどん屋は天ぷら等のタネモノもない時代は、この食べ方が主流だったと思います。

自分たちが学生時代に学校の昼食で食べるうどんも、ほとんどこれでしたからね。てぼで自分で温めて、カツオ節と天かす、ネギをたっぷりと…。

当店はうるめ節とサバ節と醤油で出汁をつくっています、魚の持つ臭みやエグミを最大限、抑えています。ほんのりと感じる旨味が特徴ですので、かけ出汁を美味しく召しがって頂くには「昭和うどん」が一番だと思いますよ。

※うどんが見えないほど、たっぷり乗ったカツオ節にネギに天かすも。

※自然とうどんに絡まるカツオ節とネギに天かす。筆者も取材時に頂きましたが本当においしかったです。オススメです。



ーー最後に一言お願いします。

当店は手抜きせず、実直な気持ちと材料でつくります。創業してかなり経ちますが、店内も綺麗にしていますので。近所の常連さんはもちろん、女性や家族連れも安心して頂けると思います。うどんの玉売りや地方への発送も承っていますので、お気軽にお越しくださいね。

さぬきうどん ふるかわ
住所 〒760-0080 香川県高松市木太町5016-1
電話番号 087-867-0994
営業時間 10:00~15:00 ※休みは日曜日
公式サイト http://www.furukawaudon.com/

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

YouTube/公式YouTubeチャンネル 
ボクらのうどんMore

唯一無二のうどんトーク番組ボクらにうどん

讃岐うどん専門の動画チャンネルです。
讃岐うどん店の店主さんにご出演頂き、色々なテーマに沿ってトークして頂いています。
讃岐うどん専門メディアとして、唯一無二の切り口の動画チャンネルです。

PICK UP!編集部おすすめうどん動画

讃岐うどん CLAP クラップ in 瀬戸内国際芸術祭2019 Setouchi Triennale 2019 瀬戸芸2019を振り返る。瀬戸内海の島々のコンテンツが蘇ります。
讃岐うどん CLAP クラップ in 瀬戸内国際芸術祭2019 Setouchi Triennale 2019 瀬戸芸2019を振り返る。瀬戸内海の島々のコンテンツが蘇ります。