【知識】香川県はなぜ「うどん」が盛んなのか?~その3~
うどん県といわれるようになった香川県。なぜ、うどんが盛んになったのか?の第3弾です。
【知識】香川県はなぜ「うどん」が盛んなのか?~その3~
ーー香川県の食習慣から整理してみました。
香川県人のうどん好きは日常の食習慣から生まれ育っている面もあります。田植えのはじめのお祝い「さいけ」、田植えが終了したお祝い「半夏(はんげ)」、「さのぼり」といわれる古くからの農耕儀礼や慶弔の行事には必ずといっていいほど「うどん」が主役だったのです。そのような行事にうどんを作る際は父親がうどんを打ち、母親が茹で湯を沸かしたり、子供が父親の背中に背負われて、親子でうどんを踏みこむという光景がよくあったようです。
ーー「半夏(はんけ)」とは。
時期的には7月上旬、夏至から数えて11日目をさすそうです。夏は稲の田植えが終了し、麦の刈り取りも終了する農家にとって大変忙しい時期です。並行して田んぼの草刈り手入れや虫取り等にも従事します。「半夏」の行事食は新麦でつくる「うどん」に「たけのこのしっぽく汁」が伝統的だそうです。ひと昔前は家族やご近所全員で農作業を行うことが多く、近所付き合いもさかんでした。
そのような中で節目節目で行事食をつくり、家族や親戚、ご近所さんに刈り取ったばかりの新麦でつくるうどんをみんなで食べたそうです。
これがもとで7月2日は「うどんの日」ともなったとも言われています。香川県でも地域によって行事食の内容も差があり、地域が変われば別の行事食を食べることもしばしばあったようですね。
ーー田植えの終わりに「さのぼり」。
田植えの終りに田んぼの神様を送るお祝い行事のひとつ。こちらも「半夏」と同様に「うどん」を振る舞うことが多かったようです。うどんに乗せる具材も各家庭で色々だったそうです。
この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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