search

讃岐うどん CLAPクラップ

高松市亀井町「うどん棒 本店」〜「元祖冷や天」誕生秘話や人気メニュー「つけ麺」について〜

2022.08.04

1982年に創業。

2022年で40年となる老舗の讃岐うどん店「うどん棒 高松本店」さん。

今回は、新メニュー「オリーブ豚讃岐つけ麺」を中心にご紹介します。

老舗店ならでは、讃岐うどんファンの間で囁かれる「冷や天」や「ちゃんぽん」にまつわる逸話も店長の森高さんにお伺いできました。

高松市亀井町「うどん棒 本店」〜「元祖冷や天」誕生秘話や人気メニュー「つけ麺」について〜

ーー創業40年の老舗のうどんは伸びる?

創業当時から、変わらない細めの麺はちょうど良いコシと弾力、のど越しの滑らかさが特徴だと思います。

昔は

「伸びていくコシ」

「コシが伸びている」

等とお褒めの言葉を頂いていたそうです(笑)。

2021年6月に店舗をリニューアルしましてね。ここ数年は、飲食業もコロナウィルスの影響を受けました。

創業当時からのうどんづくりやお客様への気持ちは変わらないです。

只、今回のようなコロナウィルスのように何が起こるか分からない時代ですので、メニューはもちろんですが、店舗の形態や席数にレイアウトなどは創業からの伝統は守りながら、変化挑戦していくことは大切だと思っています。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※店の外から、職人さんがうどんを打っている姿を見ることが出来ます。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※人気商品「かんたん神だしストレート」。いつもの料理がカンタンに名店の神の味に。

 

 



 

 

ーーうどんづくりのこだわり。

当店のうどんは、気持ち細めでモチモチした優しい麺だと思います。

若い方はもちろんですが、ご年配の方でも無理なく召し上がれるような、やさしいうどんです。

注文を受けてから、うどんを茹でるのですが、お客様の年齢や体調を考慮して、硬さや仕上げを微調整するようにしています。

創業当時から、この辺りは高松市の中心部であり、ビジネス繁華街で会社員の方も多かったそうです。

うどんづくり自体は、創業者である「うどん棒」の会長である十河会長が今でも、毎朝うどんを打ってくれています。

自分も見習いたいのですが、会長のつくるうどんはやっぱり美味しいんですよ。まだまだ、修行が必要です(笑)。

店内で販売している、お土産うどんも全て、会長の手作りですから美味しいです。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※整った麺線と「さぬきの夢」ならではの黄金色が眩しい「うどん棒」さんのうどんです。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※お店で販売されているお土産うどんも、すべて十河会長の手作りです。

 

 

 

ーー人気メニュー「オリーブ豚讃岐つけ麺」。

大阪では、一時期つけ麺が流行しまして「つけ麺ブーム」が業界では起こりました。

姉妹店の「うどん棒 大阪本店」でも、つけ麺をいち早くメニュー化しまして、瞬く間に人気メニューになりました。

高松本店のリニューアルをきっかけに、2022年6月に「つけ麺」をメニュー化しました。

讃岐うどんのいろいろな食べ方をお客様にご提供したいと思いましてね。色々と自分なりにこだわって作ってみたんですよ。

最近でも、県内のうどん屋さんでも見かけるようになりましたね。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※「オリーブ豚讃岐つけ麺」は香川県産の食材から生み出された香川県を存分に堪能できる人気メニュー。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※やさしいうどんとオリーブ豚のさっぱりした脂は間違いのない美味しさ。讃岐うどんの更なる可能性を感じさせる一杯。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※つけ出汁にはたっぷりの「オリーブ豚」が入っているのでボリューム抜群です。

 

 

 

ーー「オリーブ豚讃岐つけ麺」の楽しみ方。

つけ出汁につけて、食べて頂くのですが。

最後にそば湯の容量でゆで汁をお持ちしますので、つけ出汁に加えてお召し上がり頂けましたら、最後まで楽しめる一杯になっていると思います。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※「そば湯」と同じく、つけ出汁とゆで汁を〆にどうぞ。

 

 

 

ーー「冷や天」発祥の店。

高松市内で古くから、やっていますんで色々な話がありますよ。

実は「冷や天(※冷たいうどんに冷たい出汁をかけて天ぷらをのせたうどん)」も当店が一番最初にはじめたんですよ。

現在は香川県内でも、普通に「冷や天」は見かけますけどね。実は「うどん棒 高松本店」が「冷や天」の元祖なんです(笑)。

「冷や天」のきっかけは、会長が店を始めて間もない頃は近所に雀荘がたくさんあったそうなんですよ。雀荘のお客さんから、

「ざる天を食べやすく、器をひとつに出来ないか」

「麻雀打ちながら、片手で簡単に食べられるうどんにしてくれないか」

というリクエストがあったそうなんですね。

常連さんのリクエストに応える形で冷たいうどんに冷たい出汁をかけて、天ぷらを乗せて雀荘に配達したら、美味しいし食べやすいし…ということで人気メニューになったそうです。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※「うどん棒 本店」の「元祖冷や天」は常連さんからも支持が高い定番の一杯。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※「冷や天」を考案された十河会長は商標等は取らず。「真似されることが本物」とも仰られていたそうです。

 



 

ーー名物「ちゃんぽん」。

「ちゃんぽん」も会長が賄いで出していたことがはじまりです。

従業員が仕事の合間にササッと食べられるメニューということで。ありあわせの食材でちゃんぽん風にして、うどんに乗せた賄いがはじまりだったそうです。

昔から、「うどん棒」は新しいことに挑戦していたんですよ。

なので、会長のDNAを引き継いで、うどん職人として挑戦も忘れてはいけないんだと思います。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※人気メニュー「ちゃんぽん(温)」。季節によっては春キャベツを使ったちゃんぽんもあるそうです。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※野菜もたっぷりの看板メニュー「ちゃんぽん(温)」。美味しい。

 

 

 

ーー最後に一言。

十河会長の息子さんがされている大阪の「うどん棒 大阪本店」はミシュランを獲得しています。

讃岐うどんというと「早い・安い・おいしい」という、良い意味でチープな印象があると思います。

当店はそういう親しみやすい要素も持ちながらも、讃岐うどんをひとつの料理としてもこだわっています。

天ぷらひとつ取りましても、野菜と魚介類の鍋を分けたり、そういう僅かな差の積み上げが美味しいかそうではないかを分けると思っています。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※うどんを注文して、出来るまではおでんで腹ごしらえ。これが讃岐うどんの流儀です。

※写真は「うどん棒 高松本店」の画像です。

※創業40年を超えても、十河会長のDNAが色濃く受け継がれた「うどん棒」さん。ぜひ、お立ち寄りください。

 

 

 

うどん棒 高松本店
住所 〒760-0050 香川県高松市亀井町8−19
電話番号 087-831-3204
営業時間 月•火•木 11:00〜14:30 金•土•日•祝 11:00〜14:30/17:00〜19:30 定休日は水曜日
公式サイト うどん棒公式Instagram→https://www.instagram.com/udonbou.takamatsu/

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

YouTube/公式YouTubeチャンネル 
ボクらのうどんMore

唯一無二のうどんトーク番組ボクらにうどん

讃岐うどん専門の動画チャンネルです。
讃岐うどん店の店主さんにご出演頂き、色々なテーマに沿ってトークして頂いています。
讃岐うどん専門メディアとして、唯一無二の切り口の動画チャンネルです。

PICK UP!編集部おすすめうどん動画

讃岐うどん CLAP クラップ in 瀬戸内国際芸術祭2019 Setouchi Triennale 2019 瀬戸芸2019を振り返る。瀬戸内海の島々のコンテンツが蘇ります。
讃岐うどん CLAP クラップ in 瀬戸内国際芸術祭2019 Setouchi Triennale 2019 瀬戸芸2019を振り返る。瀬戸内海の島々のコンテンツが蘇ります。