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讃岐うどん CLAPクラップ

三豊市詫間町「うどん 松ゆき」~みんなが好きなうどんは店主松井さんの緻密な温度管理から生まれる~

2019.07.24

三豊市詫間町にある「うどん 松ゆき」さんを取材。

2018年10月開業以来、着実にファンを増やしている新進気鋭の讃岐うどん店です。店主松井さんのうどんづくりについて取材しました。

三豊市詫間町「うどん 松ゆき」~みんなが好きなうどんは店主松井さんの緻密な温度管理から生まれる~

ーー「松ゆき」さんのうどん屋開業まで。

開業前は色々なところで修業したり、ヘルプしたりする機会がかなり多かったと思います。

色々な人気店や老舗店で働いた経験が「松ゆき」に活かされています。本当に色々と良い経験が出来ました。やっぱりうどん屋は経験が全てだと思います。これまでの経験が活かされていると思います。

※写真は松ゆきさんのうどんを茹でるところです。

※うどんづくりは松井さんがお一人で担当。人気の讃岐うどん店「純手打うどん よしや」さん等で働かれた経験があるそうです。

 



 

 

ーー店主松井さんが考える美味しいうどんは。

店主さん毎に違うと思いますので(笑)うまく言えませんが…。

自分はどなたが食べても美味しい、食べやすい讃岐うどんを目指しています。もちろん、まだまだ勉強中です。それに毎日、同じ品質のうどんを出すことが絶対条件となりますね。これが本当に難しいんです。

※写真は松ゆきさんの低温保存されたうどん。

※「松ゆき」さんの低温熟成されたうどん。じっくりと低温で寝かせて、緻密な温度管理がうどんに奥深さをもたらします。

 

 

 

ーーうどんづくりのこだわり。

当店のうどんは食感つるつるのやや細めのうどんです。自分が固くて、弾力の強いうどんより、食べやすい、優しい感じのうどんが好きなんです。

うどんづくりのこだわりは温度管理でしょうか。夏場と冬場では同じ分量、同じレシピで作っても、出来あがりは驚くほど差が出ます。

それだけ、うどんにとって温度は出来栄えに大きく影響します。

※写真は「松ゆき」さんの「肉うどん」。

※人気は「肉うどん」。老若男女問わず注文をしてくれる定番メニューだそうです。

 

 

 

ーー人気メニュー「肉うどん」について。

「肉うどん」はかなり手間をかけてつくっています(笑)。

牛肉は国産と外国産を混ぜています。実は国産牛は品質に差があるんですね。反対に外国産は品質は安定しています。味はもちろん、国産が良いのですが、食感にバラつきがあるように思います。当店の細めのうどんとの相性を考えて、国産牛に外国産の牛肉を混ぜています。

※写真は松ゆきさんの「肉うどん」です。

※牛肉は国産と外国産をバランスを見ながら作るそう。さらに圧力鍋で集中的に作るので数量も限られています。

 

 

 

ーー「肉うどん」が人気な理由。

出汁もメニュー毎に変えていますので、一律同じ出汁ではありません。

「肉うどん」用に微妙に変えたりしています。うどんはバランスが一番大切ですので。当店の細麺には、どういう食感のトッピングや出汁が一番最適か…と言うのを考えながら作ってます。

お客さんに「美味しい!また来たい。」と思って貰えるためにやっているだけですから。手間とは思えませんね。

※写真は松ゆきさんのうどんです。

※「肉うどん」の上品な味付けほどが良く絡みつく「松ゆき」さんの細麺は納得の美味しさ!

 

 

 

ーーどんなお客様にも好かれる、うどん屋に。

どなたが食べても美味しいと感じる、食べやすい麺を追求しています。こちらのこだわりを押し付けるより、お客様にあわせるような、優しいうどん屋でありたいですね。

うどんづくりは一人でしていますので…。麺の品質を安定化させるため、麺は2日間低温でゆっくりと熟成させます。低温で寝かせると品質はかなり安定しますので、自分が納得したいうどんを提供できます。

※写真は松ゆきさんの「肉うどん」です。

※手間暇をかけた牛肉から、時間を費やしてつくるうどん。「肉うどん」がお客さんに人気の理由です。

 

 

 

ーーうどんづくりで一番大切にしていること。

技術的には温度管理です。冬場と夏場ではすべての温度が違います。

原材料から作業場の部屋の温度に湿度。厨房機器なども夏場は温度が上がっています。自分が決めている温度にあわせてから、うどんづくりをはじめます。最初の段階で狂うと思った通りのうどんにはなりません。こまめに手で触って、各工程毎にうどんの出来を確認するようにしています。

※松ゆきさんの「うどん出汁」です。

※麺だけでなく、出汁もメニュー毎に作り替えます。松井さんの丁寧で優しい性格が感じられます。

 

 

 

ーー松井さんオススメは意外にも「とろろ」系。

一番良く出るのは「かけ」や「肉うどん」ですが、自分のオススメは「温玉とろろぶっかけ」です。

自分がネバネバ系が好きなんです(笑)。当店のうどんが細麺で出汁もどちらかと言えば、スッキリしています。個人的に当店のうどん自体「とろろ」系のメニューと相性が一番良いように思いますので。

※写真は松ゆきさんの「温玉とろろぶっかけ」です。

※店主松井さんオススメの「温玉とろろぶっかけ」。喉越しの良さは、是非実食で。

 

 

 

ーー「とろろ」系メニューで気づく、出汁の美味しさ。

出汁はイリコと昆布等で取ります。年配のお客様から「出汁がスッキリして好き」、「出汁があっさりしているので、飲みやすい」とお褒めの言葉を頂けます。

出汁はお店がOPENする前の味を決めている際にさくっと出来ました。うどんほど、悩まず作ったのが今となっては良かったのかも…と思います。「とろろ」系メニューで当店のあっさり出汁の風味も楽しんで頂きたいですね。

 

 

※写真は松ゆきさんの「温玉とろろぶっかけ」。

※温玉を少し崩して、玉子を溶かしながら食べると「松ゆき」さんの出汁の美味しさを感じやすい。 

 



 

ーー今後について。

地域の方に末長く愛されるうどん屋でありたいですね。

自分もまだまだ勉強中ですので、これからだと思います。新メニューもどんどん作っていきたいです。現在の期間限定メニューで言いますと、「あんかけ」系のメニューが人気です。タイミングがあえば、是非どうぞ。

※写真は「松ゆき」店主の松井さんです。

※取材時には2階にある作業場も丁寧に見せて頂けました。お忙しいところ、ご対応ありがとうございました。

※写真は松ゆきさんの「とろろ」系うどん。

※「とろろ」系うどん。細麺にとろろが絡みつき、最高の喉越しでした!

 

 

うどん 松ゆき
住所 〒769-1102 香川県三豊市詫間町松崎2780-256
電話番号 0875-83-9055
営業時間 10:00~15:00 ※休みは火曜日。
公式サイト https://www.facebook.com/udonmatsuyuki/

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

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