search

讃岐うどん CLAPクラップ

綾歌郡綾川町「本格手打ちうどん はゆか」~受け継がれる讃岐うどんのダイナミズム店主内海さんのうどんづくり~

2019.07.12

「本格手打うどん はゆか」さんは国道32号線から南に入ったところにあります。「はゆか」さんと言えば、地元うどん通や同業者からも一目置かれる力強い太麵です。独自のぶっかけスタイルで正統派の讃岐うどんを提供されています。

今回は店主内海さんにうどんづくりのこだわりを取材しました。

綾歌郡綾川町「本格手打ちうどん はゆか」~受け継がれる讃岐うどんのダイナミズム店主内海さんのうどんづくり~

ーー「はゆか」さんといえば、太く力強い讃岐うどん。

自分が太くて、しっかりとした麵が好きなんです。

元々「かな泉」で長らく働き、いろいろな店舗を経験出来ました。「かな泉」では、おか泉の岡田社長をはじめ、多くの先輩に讃岐うどんづくりの基礎を学ぶことが出来ました。自分の讃岐うどんづくりの基本はそこで培われていたと思っています。

岡田社長以外にも「かな泉」出身者は現在でも讃岐うどん業界を引っ張る存在なのは誇らしいことですよ。

※写真は「はゆか」さんの外観です。

※高松空港からでも車で寄れる距離にある「はゆか」さん。2003年開業から、間もなく人気店に。

 



 

 

ーー讃岐うどんづくりの奥深さ。

うどん屋は来てくださるお客様に、毎日同じ品質のうどんを提供しなければいけません。「はゆか」のうどんが食べたいと…わざわざここまで食べに来たくださりますから。

それは、どこのうどん屋も同じだと思いますが、同じ品質を提供し続ける奥深さは常に身に沁みて感じます。讃岐うどんは本当に難しいです。その分、ある程度理想の範囲のうどんが出来た日は飛び上がるくらい嬉しいものです。

※写真は「はゆか」店主の内海さんです。

※他のうどん屋さんも「はゆか」さんのうどんは美味しいと同業者にもファンの多い「はゆか」店主の内海さん。

 

 

 

ーー「はゆか」と言えば「ぶっかけうどん」。

自分が元々、ぶっかけうどんが好きでした。

「はゆか」開業前にも、色々なうどん屋さんに食べに行った時も、ほぼ「ぶっかけうどん」を食べていました(笑)。店毎にだし醤油の味が濃かったり、薄かったりと…どれも美味しいんですね。自分がお店を開業するときは、ぶっかけの出汁は濃口か薄口か選べるようにしたいと思っていました。

こんな讃岐うどん店があっても良いですよね。

※写真は「はゆか」のぶっかけうどんです。

※写真は「ぶっかけうどん」で濃口におろしをトッピング。「はゆか」さんでは、だし醤油を濃口か薄口か、麺を温か冷かを選ぶことが出来ます。

 

 

 

ーーうどんづくりで大切にしていること。

自分がイメージしています、太く力強いコシのあるうどんを毎日作り続けています。

いわゆる讃岐うどんのうどんづくりでは色々な工程があります。うどん生地の状態というのは同じようにつくっても、毎日違いますから。本当に微妙な調整が大切だと思います。讃岐うどんづくりは肌感覚で繊細な作業が多いのですよ。微妙な調整が出来るようになるには毎日の経験と真剣にうどんづくりに向き合うことが大切です。

うどんの変化や誤差にまずは気づけなければなりませんから。

※写真は「はゆか」さんのうどん打ち。

※「かな泉」時代…体に染みついた「すかし打ち」でうどんを強く鍛えながら、同時に生地の状態も見極めます。

 

 

 

ーーわずかな変化を感じ取るため。

うどんを茹で上げる前にうどんを打つのですが、ここでうどん生地の状態をしっかりと見極めます。さわった感覚や打った時の弾力等を、自分の手の平で感じ取り、当店のいつものはゆかの讃岐うどんに仕上げなければいけません。

それまでの工程でミスなく、仕込んだつもりでも、寝かせて打ってみると違ってくるんですね。これが讃岐うどんづくりの難しいところでもあり、楽しいところです。

※「はゆか」さんのうどん打ちの写真です。

※切ったばかりの「はゆか」さんのうどんです。すでに力強さと躍動感が溢れています。

 

 

 

ーー「はゆか」の讃岐うどんが出来るまで。

親が転勤族で自分が中学の時に香川県で暮らすことになりました。家族で食事に行っていたのが「かな泉」でした。「かな泉」のうどんを食べて、「他県のうどんと全然違う」と感動したことを今でも覚えています。それが、自分でいわゆる讃岐うどん店…うどん屋を開業するきっかけでした。

「かな泉」がある意味、現在皆様がイメージする讃岐うどん像を作り上げたのではないでしょうか。味はもちろんですが、それくらいインパクトがあったと思いますよ。

※写真は「はゆか」のうどんを茹でています。

※茹で上げはじめた「はゆか」さんのうどん。茹で上がる最中もはちきれんばかりの躍動感が確認出来ます。

 

 

 

ーー讃岐うどんづくりは基本が大事。

讃岐うどんづくりは何と言いましても基本が大切です。しっかり踏んで鍛えあげることが「讃岐うどん」だと思っています。

私はしっかり踏んで、鍛え上げた生地を茹で上げる手前の「打ち」の工程で調整する…そんなイメージでうどんをつくっています。とにかく、ギリギリまでうどん生地を追い込んで強く鍛え上げるイメージです。

本心では基本というのは、あってないようなものだとも思います(笑)。感覚的なことが大きいですから。あとは気持ちが大切です。美味しい讃岐うどんをつくりたい…そういうのも技術と比例するはずです。

※写真は「はゆか」さんのうどんです。

※地元香川のうどん通も絶賛の清々しいほどの力強さと捻れもあるうどん。熱狂的なファンが多いのも頷けます。

※写真は「はゆか」の店主の内海さんです。

※基本的にうどんは内海さんが全てつくられています。午前中の取材弟でしたが、常にお客様は来店していました。

 

 

 

ーー「はゆか」さんオススメメニューは。

基本は「ぶっかけうどん」ですね。出汁を濃口、薄口と麺を熱か冷かを選べます。その時の気分や季節で出汁や麺を選んで頂いて、気軽に楽しんでいただきたいです。本当にお好きなようにお召しがり頂きたいですね。お客様のその日の気分に対応できる讃岐うどん店でもありたいですよね。

※写真は「はゆか」さんの「ぶっかけうどん」の薄口で温かいうどんです。

※写真は「ぶっかけうどん」温で出汁は薄口。一年中食べても美味しい定番メニューではないでしょうか。

※写真は「はゆか」さんの「ぶっかけ」冷の薄口です。

※はちきれんばかりのうどんの強さとのど越しを楽しみたいなら、「ぶっかけ」冷の濃口がオススメ。

 

 

 

ーー讃岐うどんの独特の食感と出汁。

自分が好きな食感を追求しています。自分が美味しいと感じるうどんをお客様にも食べて頂きたいですからね。

小麦粉はイメージ通りになりやすいASWを。ぶっかけ出汁は昆布ベースです。味の濃い薄いは醤油で整しています。

※写真は「はゆか」さんの茹で上がったばかりのうどんです。

※茹で上がったうどんは生き物のようにバイタリティにみなぎり、随所に捻れも。

 



 

ーー最後に一言お願いします。

自分が「ぶっかけうどん」が好きでしたので。気分や季節に応じた「ぶっかけうどん」を楽しんで頂ければと思います。お客様が好きなように自由に選んで食べて頂ければと思っています。お気軽にお越しくださいね。

※写真は「はゆか」さんの「ぶっかけうどん」。

※筆者オススメは「ぶっかけおろし」冷に濃口をよく混ぜて、「あらびきとうがらし」を少々。違った味が楽しめますよ

※写真は「はゆか」さんのうどんです。

※「ぶっかけ」以外にも「かけ」や「ざる」等、「はゆか」さんの麺をいろいろなメニューで楽しむのもありですね。

 

 

本格手打うどん はゆか
住所 〒761-2308 香川県綾歌郡綾川町羽床下2222-5
電話番号 087-876-5377
営業時間 10:00~15:30頃 ※休みは月曜日

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

YouTube/公式YouTubeチャンネル 
ボクらのうどんMore

唯一無二のうどんトーク番組ボクらにうどん

讃岐うどん専門の動画チャンネルです。
讃岐うどん店の店主さんにご出演頂き、色々なテーマに沿ってトークして頂いています。
讃岐うどん専門メディアとして、唯一無二の切り口の動画チャンネルです。

PICK UP!編集部おすすめうどん動画

讃岐うどん CLAP クラップ in 瀬戸内国際芸術祭2019 Setouchi Triennale 2019 瀬戸芸2019を振り返る。瀬戸内海の島々のコンテンツが蘇ります。
讃岐うどん CLAP クラップ in 瀬戸内国際芸術祭2019 Setouchi Triennale 2019 瀬戸芸2019を振り返る。瀬戸内海の島々のコンテンツが蘇ります。