
【番外編】三豊市仁尾(にお)にある「元祖たこ判 小前」をご紹介~元祖たこ判のルーツに迫る~

今回は番外編。讃岐うどん以外に懐かしの「元祖たこ判 小前」さんをご紹介。現在、全国各地にある「たこ判」の元祖はこちらの「元祖たこ判 小前」さんが発祥です。
創業者であるトシ子おばちゃんのお孫さんにお話しをお伺いすることが出来ました。
【番外編】三豊市仁尾(にお)にある「元祖たこ判 小前」をご紹介~元祖たこ判のルーツに迫る~
ーーはじめに。
お店を初めて、35年以上の老舗です。地元では元祖たこ判の店で知らない人はいません(笑)。
平日は近隣の学生さんや地元の方に来て頂いております。
週末は、朝から待ちが出来ますので、ご注意くださいね。

※懐かしい昭和にタイムスリップしたような店構え。近くには中学校があり、昔から学生さんの駆け込み寺だったそう。
ーー「元祖たこ判」の出来たきっかけ。
たこ判が出来たのは30数年前です。
開店当時はメニューにたこ判はなく、近所の中学生のリクエストで出来たものです。
近所に中学があるのですが、当時お腹を空かせた学生さんから、たこ焼きよりも安くてお腹一杯になるメニューが欲しいという声がよくあったようなんです。試しに、たこ焼の生地と具材を大判焼きサイズでノリでつくって、中学生に振る舞ったら、大人気に。
トシ子おばあちゃんも純粋にお腹を空かせた学生に、安くお腹いっぱい食べれるメニューを…というような感じだったそうですよ。

※注文はカウンターに置いてある用紙に記入して、手渡しての注文となります(2018年現在)。
ーー全国各地に「たこ判」が広まっている現在。
そうしている間に口コミで地元に広がり、近所の方も注文するようになりました。あっという間に人気メニューになりまして…トシ子おばちゃんも商標登録等を取るような人ではありませんでしたから。「たこ判で商売にするなら、どうぞご自由に。」という感じです。来るもの拒まずでおおらかな、おばあちゃんでした。

※地元では有名なトシ子おばあちゃん。「たこ判」はトシ子おばあちゃんのお腹を空かせた中学生を気遣う優しさから生まれました。
ーー地元香川県でも「たこ判」は一大ブームに。
そうなんです。中学生も30数年前は暴走族と言いますか、やんちゃな中学生が近隣道路を朝までバイクで走り回っていたんですね。そいう時代でしたよね。朝までバイクで走っていたやんちゃな中学生が、朝早くにお腹を空かせてお店にくるわけです。それで先ほどのやりとりだったようですよ。アッという間に地元でも広まりました。県内で「たこ判」の店が増えたのもこの頃でしたね。

※学生の走り書きを消さずに残しておく、おおらかなトシ子おばあちゃんの人柄が目に浮かびますね。

※何と天井近くの柱にも感謝のメッセージが。ジ―ンと感慨深いのものがあります。

※店内には創業時代の大きなメニュー板が。玉子入りの「たこ判」は100円と驚きの安さです。
ーートシ子おばちゃんのやさしさで出来た「たこ判」。
当時中学生だった子供たちが、今では自分の子供を連れて食べに来てくれています。
親子二代に渡り、ウチの「たこ判」を食べて、昔話に花を咲かせている親子を見ているとうちも微笑ましく思います。

※週末は行列と待ちが出来る「元祖たこ判 小前」さん。流れるような手つきで調理をすすめていきます。

※このキャベツの量にびっくりです。こんな量のキャベツが入っていたんですね。

※ふたをしめてもご覧のとおり、この段階では閉じられません(笑)。

※手際よく、絶妙なタイミングでひっくりかえしていきます。「たこ判」が出来るまで見るのも退屈しません。

※お馴染み「元祖 たこ判」たまご入りで1個150円。信じられない安さです。

※中はふっくら、玉子も入ってボリューム満点。個人的にはマヨネーズとたっぷり絡めて食べるのがおすすめです。
ーー最後に一言。
30年以上たった今でも、トシ子おばあちゃんが捲いた種が今でも、お客さんとして帰ってきてくれています。もちろん、今の仁尾(にお)中学生の子供たちもきてくれていますので。今度はその子供たちが大人になって、自分の子供を連れてきてくれて…そんな良い循環を続けていけたらと思っています。

※一番人気のたこ判は卵入りで150円。特に週末は混雑していることが多いので、時間に余裕を持ってお越しされるのをおすすめします。

※テイクアウトだけでなく、店内でも食べることが可能です。当時の中学生もここで座って食べていたことでしょう。
元祖たこ判 小前 | |
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住所 | 〒769-1406 香川県三豊市仁尾町仁尾辛33-9 |
電話番号 | 0875-82-3189 |
営業時間 | 9:00~19:00(ラストオーダー18:00) ※毎週月予備は休み |
公式サイト | http://www.mitoyo-kanko.com/?p=1318 |
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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