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讃岐うどん CLAPクラップ

「讃岐うどんを食べよう」〜「ヨコクラうどん」と高松西校の讃岐うどんを通じたふれあい〜

2022.07.26

2022年6月に高松市鬼無町ヨコクラうどん」さんで地域の高校生が讃岐うどんを食べるイベントがありました。

「ヨコクラうどん」さんの創業は江戸時代にも遡り、現在の横倉英城さんでなんと5代目です。

江戸時代から地域に密着営業されてきた「ヨコクラうどん」さんと地元高校とのイベントを横倉さんの感想をお伺いして記事にしました。

讃岐うどん好きな方は、ぜひご覧ください。

「讃岐うどんを食べよう」〜「ヨコクラうどん」と高松西校の讃岐うどんを通じたふれあい〜

ーー地元高校とのうどんイベント開催のきっかけ。

きっかけは、とある高校の先生の問い合わせが始まりだったそうです。
 
「うちの一年生全員がヨコクラうどんさんで昼食を食べることは可能でしょうか?」
 
「人数は全員で280人です。時間は11時30分から14時の間だとありがたいのですが」
 
ざっくりと、生徒さんが食べる時間を考慮すると食事の提供は13時40分ぐらいには終えておかなければなりません。時間にして、約2時間で280人にうどんを提供することに。
単純計算で1分間に2食づつ、うどんを提供していかないと昼食の時間内に食事を終えることができません。
 
これは、横倉さん曰く、香川県内でもかなりの繁盛店人気店レベルの提供スピードが必要だそうです。
「ヨコクラうどん」さんはセルフうどんの形態ですので、比較的うどんを提供するスピードも速いのですが、それでも横倉さんにしてみれば、
 
「果たして、そのスピード、提供時間のペースを2時間保てるのか?」
 
という不安があったそうです。
ちなみに依頼された高校もこういうイベントは初めての経験だったようです。
世間的に見れば、生徒さん全員がうどん屋で昼食を食べることは香川県で言うとありそうな感じのイベントですが、意外とありそうでしてなかった…そんなイベントだそうです。

※イベント当日は貸切営業で対応された「ヨコクラうどん」さん。

※当日の様子。テントで嬉そうに食べる高松西高校の皆さんたち、微笑ましい光景です。

 

 

 

ーー受け入れと当日への準備。

横倉さん曰く
 
「過去に前例のない何か、新しい挑戦をしようとしている人間がいると言う事が妙に嬉しくて、一緒にチャレンジさせて欲しくなった。」
 
と言うのがこのイベントに対する率直な気持ちだったそうです。
普段の「ヨコクラうどん」さんの営業風景から考えると、2時間で280人のお客様の受け入れというのは完全にキャパオーバーだったそうです。
実際にやるとなった場合、当日の開催に向けて色々と仕組みを洗い出されたそうです。
 
・当日は貸し切り営業
・メニューは「かけうどん」のみ
・支払いは後日まとめて一括精算
・食器類は洗い物が間に合わないので使い捨ての容器を使用
・店舗内に入りきらない来店数なので屋外での飲食スペースの確保
 
さらに、その日限りの特別なスタイルでの営業ということで、駐車場に飲食スペースを設けられていました。
これが、コロナ対策としての密を回避しながら、イベント感の演出も出来たそうです。

※高校一年生全員が一度に食べるため、席数が足りず。横倉さんもテントを組み立てて前日から準備されていました。(※ヨコクラうどん公式Twitterより)

 

 

 

 



 

 

 

 

 

ーー限界を超えた忙しさ。

そして迎えられた当日。
カウンターの前に並ぶ生徒さんの列が途切れることはなく、うどんを作っても作っても、その忙しさは終わることはありませんでした。
横倉さん曰く、
 
「生まれて初めて、行列店のスタッフの気持ちがわかった。」
 
「思っていた以上に大変でした。作っても作っても行列の人数は減らず、減るどころか、こちらの作るタイミングが少しズレて、玉切れの時間が発生すると途端に待っている人数が膨れ上がるんですよ(笑)。これは本当に恐ろしい(笑)。」
 
この気持ちを体験できただけでも、今回のイベントをさせてもらった意味は十分にあったそうで、横倉さんだけでなく、お店のスタッフさんにとっても良い経験になったそうでした。
ひと通り、うどんの提供が落ち着いたのは、13時40分頃でした。
それでも店内の様子や雰囲気は終始、生徒さんたちの元気な声で溢れていました。

※店内も長蛇の列で広い駐車場も生徒さんで溢れかえります。

※店内は生徒さんたちで一杯で大変活気がありました。

※「せっかくなので、出来るだけ出来立てを学生さんに食べて欲しいんです」と横倉さん。

※「麺の茹で上がりもバッチリ。いつもの美味しいうどんが出来ました」と職人さんも満足の出来映え。

 

 

 

ーー生徒さんたちの反応。

落ち着いた頃合いを見て、生徒さんにも感想を聞いてみました。

どの生徒さんに聞いても

「美味しいです」

の声がほとんどでしたが、うどん県と言われる、香川県でも意外な声も聞くことが出来ました。

「チェーンでないうどん屋さんは初めてです。」

「古いうどん屋さんらしいんですけど、学校の近くにあるのを知らなかった(笑)」

「讃岐うどん専門店でうどんを食べたの初めてかも知れません。」

※うどんの感想は皆さん「おいしい!」と満面の笑顔でした。

※うどん県の香川県でも学生さんたちが一斉に讃岐うどんを食べる光景は珍しい。

※「おいしいです!」と満面の笑顔の皆さん。

 

 

 

ーー次世代につながる地域イベント。

最後に横倉さんにお話をお伺いしました。

「当店としては、日常では体験出来ない忙しさに対応するという経験値を得るだけでなく、これからの学生さんたちに讃岐うどんを好きになるきっかけ、それに少しでも興味を持って貰えたことが本当に嬉しかった。本当にきっかけをくれた先生や来てくれた生徒さんたちに感謝しかないです。気持ちの良い体験が出来ました!!」

とのことでした。

香川県内のうどん屋さんの数が減少している中で、このように多感な学生時代にいちイベントとして、讃岐うどんと触れ合える経験は大切ですね。

本当に少しでも、多くの若い人たちが讃岐うどんを好きになったり、讃岐うどんについて少しでも考えてくれる良いきっかけになったように感じました。

※高校生の皆さんは後片付けはもちろん、掃除も積極的にお手伝いされていました。素敵な光景です。

「ヨコクラうどん」さんのうどんを食べたい方はぜひ。

 

 

 

 



 

 

 

 

 

ヨコクラうどん
住所 〒761-8026 香川県高松市鬼無町鬼無136
電話番号 087ー881ー4471
営業時間 8:00〜14:30頃(※玉切れ次第終了) ※休みは不定休。月内の第3木曜日、詳細はSNSをご覧ください。

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

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