「讃岐うどん英才教育キット」って何だろう 〜前編~最高うどんビジネス責任者の北川さんを取材。
- 2019.01.29
今回はTwitterやメディアで話題の「さぬきうどん英才教育セット」をつくった瀬戸内うどんカンパニーCUO(最高うどんビジネス責任者)の北川さんに取材させて頂きました。
「讃岐うどん英才教育キット」って何だろう 〜前編~
最高うどんビジネス責任者の北川さんを取材。
ーーCUO(最高うどんビジネス責任者)とは。
元々は三豊市が公募で瀬戸内うどんカンパニーという地域商社を経営するCUO(最高うどんビジネス責任者)を公募していました。
瀬戸内うどんカンパニーは「瀬戸内」と「うどん」をキーワードに三豊市の地域産品開発や地域事業を立案するプロジェクトです。
香川県三豊市発の地域資源を開発プロデュースする商社的な役割を担う責任者が、CUOです。
ご縁があり、私に任せて頂くこととなりました。
簡単に言いますと、香川県特に三豊市の地域活性化です。
ーーCUOに赴任して。
東京から来たのですが、まずは三豊市の地元の方々の人柄の良さに驚きました。
本当に親切で優しい方が多いんですね。
私も生まれは四国の高知県なんです。
高知県民も田舎らしい人の良さでは全国一だと自負していましたが。
三豊市や香川県内の方もとても、おおらかで優しくて、さらに勤勉で真面目な印象を受けます。
とにかく、地元の方々には、ことあるごとに助けて頂いて、本当に感謝してます。
ーー好きな讃岐うどん店は。
須崎食料品店さんのうどんです。
はじめて、食べた時は美味しくて驚きました。
それが、あんな安い値段で食べられる…。
あらためて、讃岐うどんは凄いなと感じています。
ーー讃岐うどん英才教育キットについて。
CUOとして(笑)、一番最初のプロジェクトです。
地元の方々にお話を聞きますと、やはり生活の中にしっかり「讃岐うどん」があります。
「讃岐うどん」は本当に香川県の方々の生活に密着している文化だと感じました。
香川県のお年寄りの若い頃は自宅で打ったうどんを頻繁に近所の人たちに振るまっていたそうです。
これが普通で、当たり前だったんですね。
当然、香川県のお年寄りの方々はうどんを自宅で打った経験のある方がほとんどです。
ですが、ちょうど年齢が40歳くらいを境にして、自宅でうどんを打った経験がない方々が多くなってくるように思います。
ーー讃岐うどん文化の危機?
そうなんです。
他県から見ると、讃岐うどんは香川県の人気コンテンツです。
安価で楽しめて、観光も組み合わせることが出来て、有意義に時間を過ごせる最高のコンテンツです。
一方で地元香川県の方々にとって、讃岐うどんは「作って食べるもの」ではなくなり、「食べるのみ」になっているように思えました。
ーー讃岐うどんを作った経験がない地元民が増えている現状。
香川県に来る観光客の目的のほとんどは讃岐うどんを食べに来ることですから。
讃岐うどんの食べ歩き目的で観光客が殺到するほどの観光資源です。
そういう貴重な観光資源でありながら、地域の生活に根ざした風土が少なくなることが本当にもったいないです。
僕のような他県の人間が持つ香川県民のイメージは、やっぱり日常生活の中で普通にうどんを作って、食べていてほしいです(笑)
ーー讃岐うどん英才教育キットの誕生のきっかけ。
実は私には小さい子供が3人おりまして…。
年末年始や大型連休は田舎の祖父母のところに遊びに行きます。
で、何をするかと言いますと、おもちゃ屋さんに行って、おもちゃを買って終わるんですね。
それだと、どこでも出来るので。
せっかく会いに来ているのに、もったいないなぁと。
「おもちゃを一緒に買う」以外で何か良い思い出になるような、体験を共有できるものがあれば、退屈しないし、何よりもお互いの記念になるだろうと。
それを香川県で置き換えてみました。
取材の中で香川県のおじいさん、おばあさん達は讃岐うどんを普通に自宅で打っていましたが、現在ではそういう機会がなくなりつつある。
では、それを作ってみようというのが、きっかけです。
香川県内にはうどん学校のような体験できる施設もありますが、これだと自宅でゆっくりと団らんで出来ると思います。
瀬戸内うどんカンパニー | |
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住所 | 〒767-8585 香川県三豊市高瀬町下勝間2373番地1 |
電話番号 | http://udoncompany.com/contact/ |
公式サイト | http://udoncompany.com/ |
この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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