さぬき市津田町「さぬきうどん 羽立(はりゅう)」~お客様の笑顔はご褒美。讃岐うどんプログレス~
さぬき市津田町に2008年にオープン以来、地元のみならず県外からのお客様が来る人気店「さぬきうどん 羽立(はりゆう)」さん。
丹精込めて作られた程よい太さの麺にまろやかな甘みを感じる出汁がしっかり絡み合います。人柄も魅力の店主、岩崎崇(いわさきたかし)さんにお話をうかがいました。
さぬき市津田町「さぬきうどん 羽立(はりゅう)」~お客様の笑顔はご褒美。讃岐うどんプログレス~
ーー創業について。
香川県内の大学で経営学を学び、卒業後にご縁あって、さぬき麺業さんに入社しました。8年間お世話になり、そこでの経験等を活かし自分のお店を持とうと決心しました。
最初は地元の津田町で開業をする予定ではなく、比較的人口の多い志度や三木、長尾などで物件を探していました。
しかし、立地や駐車場の問題など思うような場所が見つからなく、途方に暮れていました。そんな時に両親からご近所にお貸ししている土地があると申し出がありました。土地の形状が独特でしたが、川沿いで場所もわかりやすいので、この土地で店を開こうと決めました。
ーー讃岐うどん店の「L字カウンター」。
お店づくりにあたり、こだわったところとして「L字カウンター」を取り入れました。
色んなお店さんを巡りながら…とあるお店のカウンターが大変気に入り参考にさせてもらいました。
このカウンターによって土地の形状も活かすことが出来、普段においては私が定位置からお客様の様子やスタッフの動き等を見ることが出来ます。
ーー評判の艶やかで弾力あるうどん。
小麦粉はオーストラリア産を中心に4種類をブレンドして使っています。多少お待たせすることもあるかもしれませんが、やはり出来たてを食べていただきたいです。もちろん、お客様には30分を過ぎたものはお出しません。
うどんづくりで特に大切にしていることは、初期工程の塩と水、さらに小麦粉をバランスよく混ざて「そぼろ」状態にすることが大事です。
ーー毎日のうどんづくりで大切なこと。
うどん生地は毎日の閉店後につくりはじめます。毎日の気温や湿度を自分の感覚で感じて、それをうどんに表現することが大切だと思います。
例えば、熱い夏の時期は水分を減らし、塩分を増やします。生地を一晩寝かし、翌朝7時から生地の足踏みを約10分くらい…季節によって、練りや踏み加減等の調整が必要です。
ーー出汁づくりについて。
出汁も閉店後に専用の寸胴鍋に昆布とシイタケを漬け込んで帰ります。そして、翌朝の開店10時迄に出汁を炊きあげます。
醤油は試行錯誤を繰り返しながら、志度にある「せとや醤油」さんを使わさせて頂いています。甘みのある味が特徴で、かけだしには薄口醬油を使っています。
ーー口コミで人気の羽立さんの「天ぷら」。
有難いことに揚げたての天ぷらを楽しみに来てくださるお客様も多いです。
創業当初は種類は少なかったのですが、お客様のリクエストと共に年々増えた感じです。
天ぷら粉は吉原食糧さんの「ひゃっか」という中力粉と薄力粉のあいだにあたる味付きの天ぷら粉を使わせて頂いています。
揚げ物で大事な要素は温度調節です。天ぷらは170~180度で揚げるようにしています。天ぷら職人さんのような熟練の技や経験も大切ですが、うどん屋の場合は均一な味を提供しながら、いかにうどんと相性を良くするかどうかだと思います。
ーー店主岩崎さん一押しの天ぷら「かしわ天」。
天ぷらは量を食べられないお客様も多いと思います。
当店の「かしわ天」は通常4個ですが女性にも食べやすいように2個入りのハーフメニューもご用意しています。当店の「かしわ天」はモモ肉しか使っていません。「かしわ天」にはモモ肉が美味しいと思いますからね。一口大にしているので、食べやすくて注文しやすいメニューになっています。
ーー途方にくれかけたOPENから12年。
おかげさまでオープンして12年という歳月が経ちました。自分自身のうどんへの向き合い方や考え方も変わっていきました。OPEN時代よりもさらに、真剣に取組んでいると思います。
うどんづくりはもちろんですが、接客やメニュー等、色々と成長していきたい、お店にとっての課題が具体的になったように思います。
ーー讃岐うどん店として「羽立」さんのこれから。
やはり、長く続けるには「健康な体」が一番大切です。年を重ねるごとに肩や腰など様々な箇所が悲鳴をあげています(笑)。充分にケアをしていかないと…と思います。
また、香川県内に数百軒もあるうどん店の中から、当店を選んでお越しくださるお客様の笑顔は自分にとって最高のご褒美です。
お客様に更に喜んで頂けるよう「日々勉強」していきたいですね。
さぬきうどん 羽立(はりゅう) | |
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住所 | 〒769-2401 香川県さぬき市津田町津田2161-2 |
電話番号 | 0879-42-2766 |
営業時間 | 10:00~14:00 ※休みは金曜日 |
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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