丸亀市飯山町「山の谷うどん」~創業70年越3代目店主がつくる讃岐うどん~
丸亀市飯山町で創業70年を越える讃岐うどん店です。歴史ある名店「山の谷うどん」の三代目三井さんにたっぷりお伺い出来ました。老舗ならではのエピソードも。
丸亀市飯山町「山の谷うどん」~創業70年越3代目店主がつくる讃岐うどん~
ーー香川県内でも指折りの歴史あるうどん店。
古いので定かでないことが多いんです(笑)
戦後、間も無く祖父が開業したと思います。私が子供の頃から、讃岐うどんづくりが日常生活の一部にありましてね。瀬戸大橋開通はもちろん、讃岐うどんブームも肌で感じましたよ。本当に…昔は、この辺りは何もなくて、ウチくらいしか建物がなかったんです。郵便やハガキなんかも「飯山の山谷」と書けば、それで届いていましたから(笑)近所のバス停留所も「山谷」みたいになってまして、山谷は地名でもなんでもないんですけどね(笑)
今思うと、おもしろい時代でしたね。
ーーうどんづくりのこだわり。
昔ながらの讃岐うどんをつくることでしょうかね。
祖父や父が作っていた、讃岐うどんをそのまま作り続けています。それがウチのうどんだと思います。とにかく、物のない不便な時代から、讃岐うどんづくりに関わってますので…。
自分が幼い頃はうどんを茹でる釜の火をおこす役割でした。近所におがくずを貰いに行って、火をおこすんですけどね。本当に大変でしたよ。その頃の讃岐うどんの味を今も再現している感じです。
ーー讃岐うどん店でも珍しい「鴨南蛮うどん」。
よく出るのはやっぱり「かけうどん」ですよ。午前中は私も関係各所にうどんの卸の配達をしていますしね。
「鴨南蛮うどん」は鴨肉をトッピングした割とよそでは少ないメニューかも知れません。鴨肉はそのまま使うと臭みが出ますから。仕込みから臭みを消すため、丁寧に下ごしらえしていますよ。出汁も鴨肉とあうように甘辛い味付けを加えていますので、かなり手間はかけています。
ーー寒い時期の定番「鴨南蛮うどん」。
寒い時期は本当に良く出ますよ。
鴨肉は、牛肉や豚肉のように脂そのものを楽しむというより旨味と食感が楽しめるかと。旨味を楽しんで頂きたいので、余計な味付けはしないようにしています。牛肉や豚肉よりも、讃岐うどんのいりこ出汁と相性が良いかも知れませんね。
ネギの甘味もありますからね。
ーー店主三井さんオススメの特大油揚げがのった「きつねうどん」。
「きつねうどん」は定番ですね。
自家製の揚げはかなり大きくて、ボリューム満点です。油揚げも味付けを強くするより、味付けは薄めにしていますが、食べて頂くとほんのり甘いおいしさがあると思いますよ。
自分が毎日食べていますから。オススメと聞かれたら、「きつねうどん」をオススメしています。
ーー最後に一言。
昔からのうどん屋ですが、お気軽にどうぞ。セルフサービス店ではありませんので。県外の方やご家族連れの方も安心して、ごゆっくりして頂けます。
山の谷うどん | |
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住所 | 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原867 |
電話番号 | 0877-98-2655 |
営業時間 | 7:30~ 麺がなくなり次第終了 ※休みは不定休 |
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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