仲多度郡琴平町「うどんの館 大庄屋」10分うどんのこれから~山地専務と山下工場長の10分では語りきれない話~
「10分うどん」でお馴染みの「大庄屋」さん。現在では数分で完売となるほどの人気ぶり。
今回は「10分うどん」が定着するまでのお話や、「大庄屋」さんのこれからについて。専務の山地さん、工場長の山下さんにお話を伺いました。
仲多度郡琴平町「うどんの館 大庄屋」10分うどんのこれから~山地専務と山下工場長の10分では語りきれない話~
ーーメディアを席巻「10分うどん」。
当社は主にお土産うどんの半生麵「ゆう玄」の製造販売をしてます。当社のうどんは材料から厳選して、手間暇かけて作ります。
「10分うどん」はその名の通り、昼12時〜12時10分までの10分間のみ営業、営業日は不定期で、打ちたてのうどんを10分間だけ提供してます。地元の方にも、「ゆう玄」の美味しさを知って貰いたいと思って始めました。(山下工場長談)
ーー「大庄屋」さんのうどんについて。
自社製品のことを何度も言うのも、手前味噌ですが、伝統的な讃岐うどんらしい…コシや弾力が抜群のうどんだと思います。
特に注目して頂きたいのは「めん肌」です。本当に赤ちゃんのお肌のようです(笑)仕事柄、私も色々なうどん屋さんを食べ歩きますが、はじめて、「ゆう玄」を食べた時は「この麺の表面どうなっとん?」と体中に電気が走ったのを今でも覚えています。(山下工場長談)
ーーうどんづくりでのこだわりについて。
当社のうどんづくりは昔ながらの伝統的な讃岐うどんの製法で作っています。本当にバカ正直に作ります。色んなところに、より多くの手間をかけるようにしています。
うどんが美味しくなるのなら、何でもしてます。うどん生地の熟成中にモーツァルトを聴かせたり…小麦粉は専用小麦粉を使用していますし、麺も一本一本を職人さんが切るのと同じように、引き切りしたりと。小さな積み重ねが「ゆう玄」のうどんに表れているのかなと思います。(山地専務談)
ーー「10分うどん」の反響。
おかげさまで好評を頂いてます。
何よりも「美味しい」と言って、喜んでくださるお客さんを目の前で見れることが、自分のエネルギーになりますね。「10分うどん」をやっていて、本当に良かったと思います。「ゆう玄」の魅力をもっともっと、広めていきたいです。(山下工場長談)
ーー「10分うどん」は企画段階ではNG。
最初に「10分うどん」をやりたいと専務に相談した時の返事はNOでした。
専務としては、「本業はうどんの製造販売。そこをおろそかにしたら、まずいでしょ。」
と言われました。専務の言う通りだと思いました。
でも、どうしても「ゆう玄」の良さを地元の方にも知って頂きたくて…翌日も「やりたい、やらせてください。」と専務に再度お願いしました。(山下工場長談)
ーー「10分うどん」を許可した山地専務。
工場長がここまで「ゆう玄」のことを思ってくれているのなら…何よりも、工場長の熱意が本当に嬉しかったです。ですので、いくつか条件付きで許可を出しました。OKを出したからには、自分も一緒に盛り上げようと思いました。
まずは、工場長が「10分うどん」をやりやすい環境作りから始めました。(山地専務談)
ーー「10分うどん」最初の一年間。
実は、はじめて一年はガラガラだったんですよ(笑)
一組とか二組くらいでしたね。SNSも今ほど、流暢に使っていませんでしたから。みんなで色々とアイデアを出しあって、黒板を使ってみようとか、Twitterでの発信も、まずは投稿を見てくれた人が楽しいと思って貰えるように出来ることから、少しずつ始めて行きました。(山下工場長談)
ーー「10分うどん」ガラガラでもやめなかった。
工場長がせっかく、やりたいと言って始めたことですしね。それに、結果はすぐには出ませんから。大庄屋は利益より、みんなが「楽しい」と思うことを実行する会社です。
「10分うどん」に人が集まらないので、やめようと即断するよりも、どうしたら、自分達自身がおもしろく出来るだろうか…ということを考えました。(山地専務談)
ーー「10分うどん」軌道に乗る。
手書きの黒板を色々工夫したり、SNSの投稿をコツコツ継続しましたね。お客さんが増え始めると、そこからはアッと言う間でした。毎回、すぐに売り切れになり、本当に嬉かったです!
「10分うどん」を食べている、お客さんの嬉しそうな顔を見ると、改めて、「ゆう玄」の品質の良さや継続する大切さを感じましたね。「10分うどん」を後押ししてくれた、山地専務にも感謝しています。(山下工場長談)
ーーうどんづくりで大切な工程。
一番大切な工程は、うどんづくりの初期の工程ですね。
初期の小麦粉と塩水を混ぜ合わせがしっかり出来ていないと、後ろの工程でうどん生地を立て直すことは、本当に難しいです。
さらに、当社の「ゆう玄」は厳選した専用小麦粉を使っています。小麦本来の豊かな香りに、もちもちした食感と「めん肌」が売りです。一般的な小麦と比較して、水分の吸収率が高めですから、実は茹で加減なんかも、気が抜けません。(山下工場長談)
ーー「大庄屋」さんのこれから。
うどんの製造販売は、これからも頑張ります。
ですが、大庄屋は「うどん×何か=楽しいこと」をする会社です。僕たちは、讃岐うどんを切り口にして、皆さんが楽しいと感じるコトやモノを提供する会社でありたいと常々考えています。讃岐うどんの可能性は無限大だと思いますから。
良い意味で、うどん屋さんらしくない、うどん屋さんでありたいです(笑)(山地専務談)
ーー最後に一言。
まず、「10分うどん」が不定期営業なこと、すぐ売り切れになったり…
期待して下さっている方には本当に申し訳ないです。「10分うどん」営業の際は必ずTwitterで告知しますので、是非ご確認ください。
最近は「10分うどん」ばかり注目されがちですが、実は今も、うどん屋さんらしくないことを色々と挑戦しています。興味のある方は当社HPやSNSを覗いてやってくださいね。(山地専務談)
大庄屋 株式会社 | |
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住所 | 〒766-0001 香川県仲多度郡琴平町1223-9 |
電話番号 | 0877-75-5980 |
営業時間 | 10分うどんは不定期営業です。 ※大庄屋さんの山地専務、山下工場長のTwitterを随時ご確認ください。 |
公式サイト | https://www.osyoya.com/ |
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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