高松市内のニッチな観光を「ベロタクシー」で満喫。「ベロタクシー」運営会社代表の花房さんにインタビューしました。
「ベロタクシー」はエコを目的とした、環境にやさしい新しい交通システムです。
高松の町おこしのひとつとして、2016年から始まった「ベロタクシー」事業。
㈱オーグの代表取締役の花房伸さんにインタビューさせて頂きました。
高松市内のニッチな観光を「ベロタクシー」で満喫。「ベロタクシー」運営会社代表の花房さんにインタビューしました。
●まずは「ベロタクシー」について、教えてください。
1997年にドイツのベルリンで始まった「環境にやさしい新しい交通システムと、動く広告がひとつになった乗り物」です。
簡単に言いますと自転車タクシーですね(笑)。
●「ベロタクシー」をはじめるきっかけ。
自分が高松の青年会議所に属していた時に、横浜で全国会議がありました。
そこで横浜の赤レンガ倉庫を走るベロタクシーを見て「高松の観光にはこれだ!」と直感で感じました(笑)。
近いものに人力車がありますが、高松の街並みで人力車は違うかなと。
でも、ベロタクシーだと高松市内の街並みにぴったりではないかと思いました。
すぐにベロタクシージャパン(ベロタクシーを普及と管理を行う組織)に出向きまして、自分の思いの丈と熱意をぶつけました。それで本部もOKを出してくれたんですね。
●地域活性化と観光。
地域活性化で観光はとても重要です。
観光客が高松でお金を消費してくれることで街は潤いますから。
ですが、現状では高松に遊びに来てくださる観光客の方は、うどんを食べて、栗林公園に行って、宿泊は松山の道後温泉…みたいなルートが多いんですね。
残念ながら。自分自身は高松はうどんだけでなく、もっと面白くて、お金もかからず遊べるスポットがたくさんあるのに歯がゆい感じがありました。
また、自分が子供の頃に通った商店街やお店も最近は活気もなくなり始めていましたので。
町おこしの一環ですね。
地元の方も意外と知ってそうで知らないお店やスポットも多いんです。そういうニッチな観光とベロタクシーの相性は抜群です。
それと事業を始める際に自分で出来ること、自分だから出来ることと、別に本業の仕事をしながら出来ることを条件としていました。
ベロタクシーはその条件も満たしていましたので。
●ニッチな観光とは。
例えば、東京から高松に来た観光客の方が市内中心部の商業施設に本当に行きたいのかな…と。
自分が同じ立場なら地元の人が「本当にいいよ」とすすめる場所に行きたいなと思うんですね。
知人の紹介があれば、ほぼそこへ行きますよね。
それに自分の目で見て「あそこに飛び込みで入ってみたいな」というような衝動的な機会も観光にはあると思いますから。
ベロタクシーに座って、ドライバーと会話しながら、ゆっくり巡る高松は良い思い出になると思います。
自分も観光に行くともちろんガイドブックは見ますが、ガイドブックに掲載されていないところへ行ったり、探すことが楽しいですよね。
●地元の人しか知らない、地元の人も知らない、いい場所ですね。
ベロタクシー内での接客中の会話もそういう情報を多くしています。
例えば「玉藻城の石垣にひとつだけハート形のものがあるんですよ」みたいなことです(笑)。
そんな地元のローカルでマニアックなところにスポットを当てて、おもてなしをしています。
ドライバーによって伝える情報も様々ですが。
一見どうでもいいようなことが、旅先では面白く感じたりしますよね。
事業としては普段は足を運ばないお店に観光客を誘致することで、地元のお店に消費を喚起する機会をつくれればと思います。
●観光客の利用の多さ。
当初はそうだったのですが。
最近はお年寄りが買い物に出かけるときにご利用してくださったりと観光客以外の利用も増えています。
近距離の場合はタクシーよりも安いですからね。
そういう気軽な感じで利用して頂けるのも嬉しいですね。
●料金体系は。
1㎞500円(大人2人)で2㎞で1,000円です。
30分貸し切りで2,000円でガイド付きです。
ルートなどもいくつかありますので、お客様の要望や意見を汲み入れて、市内観光をすることも可能です。
●興味があった町おこし事業。
自分がおいしいと思うコロッケ屋さんがありまして…。
おいしくて、小さな頃から通っているのですが、もっと繁盛してもいいだろうと。
自分が良いなと感じるお店や情報を発信していきたいなと…そんな気持ちはありました。
自分はベロタクシーを通じて、地域や地元のお店と観光客のきっかけになれば良いなと思います。
単純な買い物では東京の品数には勝てませんから。
高松ならでは、ここでしかというコトやモノの発信を追求したいですね。
それにベロタクシーをしていますと、観光客の本音が聞けたりします。
例えば、少し前は製麺所のようなうどん屋の案内を希望するお客様が多かったのですが、最近は「定食のあるうどん屋を」と観光客の微妙なニーズの変化も感じることが出来ます。
本当におもしろいですね。
●最後に一言お願いします。
JR高松駅近辺などに待機していることもありますし、お気軽にお電話ください。
最近は私が直接ご案内することが少ないのですが。
ベロタクシー事業は実は広告業なんです。くまモンとコラボしたりと、タクシーに広告を掲載することが主目的ですので。そちらのお問い合わせも大歓迎です。
株式会社ORG(オーグ) | |
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住所 | 〒760-0031 香川県高松市北浜町2−22 |
電話番号 | TEL:087-802-3996 FAX:087-802-8998 |
公式サイト | www.velotaxi459.com/ |
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この記事を書いた人
アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/
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