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讃岐うどん CLAPクラップ

アートの島「直島」で入魂の讃岐うどん。「木の崎うどん」店主川原さんの島内でのうどんづくりを取材。

2019.03.13

瀬戸内海に浮かぶ無数の島々のひとつである「直島」。

「直島」は瀬戸内国際芸術祭の開催地でもあり、世界中から注目されています。

今回は「木の崎うどん 直島店」店主の川原さんにお話を伺いました。

アートの島「直島」で入魂の讃岐うどん。「木の崎うどん」店主の川原さんの島内でのうどんづくりを取材。

ーー直島で讃岐うどん店を開業された経緯は。

もともと、まんのう町に「木の崎うどん 本店」があります。

直島に従兄弟がおりまして、お店の近所に住んでいるんですね。

開業のきっかけは直島に飲食店が元々少ないことがきっかけです。

とにかく、島内に飲食店が少ないんですよ。

※宮浦港から徒歩1分の場所にある「木の崎うどん 直島店」さん。

 

 

ーー島での讃岐うどんづくりの苦労は。

本土より、パートさんやアルバイトスタッフがより集まりにくいですね。

それと材料の買い出しが大変です。

2週間に一度、まとめて買い出しに香川県の本土に戻ります。

直島も配達等ありますが、うどんづくりの材料は自分の目で見て決めたいですから。

※写真は直島の宮浦港。芸術祭の開催地のひとつでもあります。

 



 

ーー距離的には岡山県の方が近いそうですが。

そうなんです。

岡山県でうどんの材料を買えなくもないんです。

只、慣れ親しんだ業者さんから買う方が安心します。

まんのう町の本店と同じ業者さんで買っていますね。

当店は牛肉も国産ですから。

しっかりと選びたいですね。

それに、2週間に一度しか買い出しに行けませんから。

※仕入れはまんのう町の本店と同じ仕入れ先から。「入魂」の意味が垣間みえます。

 

 

ーーうどんづくりのこだわりは。

昔ながらの讃岐うどんづくりを守っています。

まんのう町の本店と同じうどんを提供しています。

気持ち太めのうどんでしょうか。

温かいうどんでもしっかりとコシを楽しめると思います。

大切なことは、当日の温度と湿度に合ったうどんをつくることです。

なんとなくですが、海も近く、風も強いので…。

本土でつくる時よりもデリケートでかなり気を使います。

島でつくる方がなぜか、難しく感じますね。

ちなみに、本店のまんのう町のうどん屋は弟がやっています。

※讃岐うどんは毎日、同じ品質で提供することが本当に難しいと川原さん。出来上がりの確認は怠らないそうです。

 

 

ーー直島店の人気メニューは。

実は注文の8割が肉系メニューなんです。

これは、島ならではですね。

一番人気は「温玉肉ぶっかけ」です。

普通は「かけうどん」が一番よく出るメニューだと思いますが…。

おかげさまで肉系メニューの人気がすごいですね。

平日でも14時前には、仕込んでいた牛肉がなくなりますから。

※一番人気の「温玉牛肉ぶっかけ」。どっさりと乗った国産牛肉が人気の秘密。

 

 

ーー「温玉肉ぶっかけ」について。

牛肉は国産を開店時から、変わらず使っています。

味付けはかなり甘めです。

国産牛なので、本当に柔らかい食感でお年寄りの方にも人気です。

常連さんは、島民のお年寄りと肉体労働の現場の方がほとんどです。

その常連さんの方々が、ほぼ毎日肉系メニューを注文してくれます。

※お年よりの方も喜ぶ甘めの味付け。牛肉と玉子のやさしい甘みが広がります。

 

 

ーーお年寄りも好きな「温玉肉ぶっかけ」。

人口は島民全体で多分3000人くらいです。

お年よりの方が多いのではないでしょうか。

最近、増えてきているらしいですけど…。

三菱の従業員の方々や観光客の方がほとんどだと思います。

だからこそ、常連さんを大切にしたいですね。

「温玉肉ぶっかけ」はよくお褒めの言葉を頂きます。

「こんなに牛肉のせて大丈夫?」

と皆さん、心配してくれます(笑)

島の方々は本当に優しいですね。

※国産にこだわった牛肉は丼から溢れるほどのボリューム。島民の方から心配されるほどだそうです。

 



 

ーー近年、直島への観光客数は右肩上がりです。

そうですね。

もちろん、大型連休中は観光客の方が本当に多いです。

白人系ではフランス人の方にアジア系の方が多いですね。

只、仕込みの関係上、ほぼ毎日仕込んだ分は売り切ることが多いんです。

はやめに14時に閉店して、翌日の仕込みをしていると、

外国人の方にドアをトントンと入口をノックされることも多いです(笑)

本当に申し訳ないな…と思いますが、一人なんで限界があるんですよ。

※コシのあるうどん。温かい麺でも「魂を込めたうどん」はしっかりとした弾力が感じられます。

 

 

ーー最後に一言お願いします。

申し訳ないんですが、売り切れるになることが多いんです。

「温玉肉ぶっかけ」等の肉系メニューは特にそうです。

ですので、早め11時過ぎくらいのご来店をオススメします。

宮浦港から徒歩1分で来れますしね。

直島に来た際はお気軽にお越しください。

※「開店間もなく、11時過ぎであれば、肉系メニューもありますよ。」と店主の川原さん。

※トッピングも人気の為、はやめになくなることも。とにかく早い時間の来店をおススメします。

 

 

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木の崎うどん 直島店
住所 〒761-3110 香川県香川郡直島町2071-4
電話番号 080-8636-7903
営業時間 11:00〜15:00(※売り切れ次第終了となります) ※休みは木曜日

この記事を書いた人

アユム・スカシヒット(株)一誠社http://isseisha.co.jp/

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